2025年12月、トラック競技日本ナショナルチームがオセアニア遠征を敢行。
12月17日〜12月20日の4日間にわたってオーストラリア・メルボルンで開催された『Austral Wheelrace』に8人の選手が出場したほか、中長距離メンバーはその直前にニュージーランドでも複数の大会に出場。
『Austral Wheelrace』を中心に、日本選手が出場した種目のリザルトをお届けする。
Austral Wheelrace
2025年12月17日〜12月20日
短距離・中長距離種目が実施。種目によって「クラス2」「クラス1」とグレードが異なるUCI公式戦
男子短距離
男子短距離に出場したのは市田龍生都、三神遼矢、尾野翔一。エリートカテゴリーでの海外経験の少ない3人だ。
また本大会にはマレーシアの英雄、アジズルハスニ・アワンも参戦。久しぶりの国際大会への出場となった。
スプリント
予選の200mFTTでは尾野(9秒691)、市田(9秒724)、三神(9秒732)が2位〜4位のタイムをマークし、全員が準々決勝へ進出を決めた日本勢。
しかし表彰台争いに残ったのは三神のみ。
『2025世界選手権トラック』チームスプリント銅メダルにも貢献したダニエル・バーバー(オーストラリア)を相手に3位決定戦にて2本先取で勝利し、銅メダルを獲得した。
なお決勝は準々決勝で尾野を破ったアワンと、ジュニア時代に1kmTTの「1分切り」を達成したオーストラリアの次世代エース、テイト・ライアンの対決。
ライアンが2本先取で優勝を勝ち取り、2026年以降の活躍にも期待を集める結果となった。
男子スプリント リザルト
| 選手名 | 国 | ||
| 1位 | テイト・ライアン | Tayte RYAN | オーストラリア |
| 2位 | アジズルハスニ・アワン | Mohd Azizulhasni AWANG | マレーシア |
| 3位 | 三神遼矢 | 日本 |
ケイリン
順当に駒を進めた日本勢だったが、準決勝で尾野がアクシデントに巻き込まれ落車。
決勝へは市田、三神の2人が進出。
ペーサー退避後、三神、市田、アワンが前へ出ると、2番手の市田と3番手のアワンがスピードを上げ僅差でフィニッシュ。
市田が優勝を勝ち取り、アワン、三神が続く結果となった。
男子ケイリン リザルト
| 選手名 | 国 | ||
| 1位 | 市田龍生都 | 日本 | |
| 2位 | アジズルハスニ・アワン | Mohd Azizulhasni AWANG | マレーシア |
| 3位 | 三神遼矢 | 日本 | |
| 8位 | 尾野翔一 | 日本 |
男子中長距離
日本から今村駿介、窪木一茂の2選手が出場した男子中長距離。
パリオリンピックコンビの強さを見せマディソンで優勝を勝ち取ったほか、窪木はポイントレース・オムニアム・エリミネーションでもメダルを獲得。
今村も、エリミネーションで見事に金メダルを手にした。
日本のレベルの高さをアピールした一方、『2025世界選手権トラック』チームパシュート銀メダルに貢献したリアム・ウォルシュの他にも多くの自国選手がメダルを獲得。オーストラリアの層の厚さも際立つ結果となった。
男子エリミネーション
| 選手名 | 国 | ||
| 1位 | 今村駿介 | 日本 | |
| 2位 | リアム・ウォルシュ | Liam WALSH | オーストラリア |
| 3位 | 窪木一茂 | 日本 |
男子ポイントレース
| 選手名 | 国 | ポイント | ||
| 1位 | ノア・ブランニン | Noah BLANNIN | オーストラリア | 79 |
| 2位 | 窪木一茂 | 日本 | 33 | |
| 3位 | トーマス・コーニッシュ | Thomas CORNISH | オーストラリア | 31 |
| 14位 | 今村駿介 | 日本 | -23 |
男子オムニアム
| 選手名 | 国 | ポイント | ||
| 1位 | ウィリアム・ホームズ | William HOLMES | オーストラリア | 136 |
| 2位 | 窪木一茂 | 日本 | 132 | |
| 3位 | アレクサンダー・ヒューズ | Alexander HEWES | オーストラリア | 120 |
| 4位 | 今村駿介 | 日本 | 119 |
男子マディソン
| 国 | 選手名 | ポイント | ||
| 1位 | 日本 | 今村駿介 窪木一茂 |
79 | |
| 2位 | オーストラリア | ブレイク・クイック リアム・ウォルシュ |
Blake QUICK Liam WALSH |
70 |
| 3位 | オーストラリア | グレアム・フリズリー カート・イーサー |
Graeme FRISLIE Kurt EATHER |
66 |
女子中長距離
女子中長距離へは、2024年大会にも出場した内野艶和、池田瑞紀に加え、垣田真穂の3人が出場。
初日のポイントレースでは、レースを牽引していた内野・池田が落車のアクシデントによりDNF。
垣田が後半にポイントを獲得するも、序盤からポイントを積み上げていったオーストラリア勢が表彰台を独占。
垣田は5位でフィニッシュした。
マディソンでアメリー・サンダース(オーストラリア)とペアを組んだ池田
その後も2024年大会で2冠を達成した内野をはじめ、一桁台フィニッシュを見せる日本チームだったが、今大会では悔しくも表彰台を逃す結果となった。
ひかる活躍を見せたのは、『2025ジャパントラックカップ I/II』でも表彰台を獲得したアリッサ・ポライツ(オーストラリア)。
エリミネーション、オムニアムの2冠を達成し、マディソンでも銅メダルを獲得した。
女子エリミネーション
| 選手名 | 国 | ||
| 1位 | アリッサ・ポライツ | Alyssa POLITES | オーストラリア |
| 2位 | メーブ・プルーフ | Maeve PLOUFFE | オーストラリア |
| 3位 | アイラ・カー | Isla CARR | オーストラリア |
| 6位 | 垣田真穂 | 日本 | |
| 12位 | 池田瑞紀 | 日本 | |
| 14位 | 内野艶和 | 日本 |
女子ポイントレース
| 選手名 | 国 | ポイント | ||
| 1位 | リアーニ・ファンデンバーグ | Leani VAN DER BERG | オーストラリア | 27 |
| 2位 | ルーシー・リーヴ | Lucy REEVE | オーストラリア | 13 |
| 3位 | メーブ・プルーフ | Maeve PLOUFFE | オーストラリア | 10 |
| 5位 | 垣田真穂 | 8 | ||
| DNF | 内野艶和 | – | ||
| DNF | 池田瑞紀 | – |
女子オムニアム
| 選手名 | 国 | ポイント | ||
| 1位 | アリッサ・ポライツ | Alyssa POLITES | オーストラリア | 111 |
| 2位 | ジョージア・バーカー | Georgia BAKER | オーストラリア | 109 |
| 3位 | ケイラ・ウィル | Keira WILL | オーストラリア | 107 |
| 4位 | 内野艶和 | 日本 | 104 | |
| 8位 | 池田瑞紀 | 日本 | 88 | |
| 13位 | 垣田真穂 | 日本 | 68 |
女子マディソン
| 国 | 選手名 | ポイント | ||
| 1位 | オーストラリア | メーブ・プルーフ ニコル・ダンカン |
Maeve PLOUFFE Nicole DUNCAN |
31 |
| 2位 | オーストラリア | ライリー・マクマレン ソフィー・エドワーズ |
Rylee MCMULLEN Sophie EDWARDS |
29 |
| 3位 | オーストラリア | ケイラ・ウィル アリッサ・ポライツ |
Keira WILL Alyssa POLITES |
29 |
| 4位 | 日本 | 内野艶和 垣田真穂 |
27 | |
| 7位 | 日本 オーストラリア |
池田瑞紀 アメリー・サンダース |
Amelie SANDERS | 2 |
