現地時間10月22日からいよいよ始まるチリ・サンティアゴ開催の『2025世界選手権トラック』。
直前情報として、現地から最新のバンク情報をお伝えする。短距離ヘッドコーチ、ジェイソン・ニブレット氏による「Jason’s point of view」。
世界記録も狙えるバンク
「選手のコンディションにもよりますが、タイム系は世界記録を狙えるようなバンクです。チームスプリントとチームパシュートはもしかしたら世界記録が出るかもしれません。一方でスプリントは他の“高速トラック”よりも幅が狭いため、難しいかもしれませんね。男子の9秒台の突破、女子は10秒台の突破があれば凄いことですが、可能性が無いとは言い切れません」
Final checks ✅ Tomorrow we race!
Who’s ready for some action? 💥
🔛 2025 Tissot UCI Track World Championships#Santiago2025 pic.twitter.com/vsZy1JYVfJ
— UCI Track Cycling (@UCI_Track) October 21, 2025
この世界選手権のためにバンク、照明、床などを改築
開催者に取材したところ、世界選手権を開催するために、2カ月前にバンク、照明、床などを改築したとのこと。標高は約600m〜700mほどと高地とは言えないが、改築したバンクに選手たちは口を揃えて「このバンクは速い」と語る。
とはいえ、以前の記事で紹介したように傾斜は緩いため、ジェイソンコーチはチームスプリントとチームパシュート、傾斜の効果がタイムに影響しない種目は世界新の可能性もあるということ語った。
日本新も視野に
開幕日には男女のチームパシュートと男女のチームスプリントが実施予定。初日からあっと驚くタイムが出ることも期待できる。日本チームによる日本新記録の更新もあるかもしれない。