イタリアのエリア・ビビアーニが、今シーズン限りでの現役引退を発表した。
10月22〜26日にかけてチリ・サンティアゴで開催される『世界選手権トラック』が、競技人生の締めくくりとなる見込み。

オリンピックで3つのメダルを獲得

ビビアーニは2010年にロード選手としてプロデビュー。
“グランツール(ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ)”のすべてでステージ勝利を経験している、これまでにプロ通算90勝を挙げたイタリアを代表する名選手。

トラック競技では、2016年リオ五輪オムニアムで金メダル、2020東京大会でもオムニアムで銅メダルを獲得。2024年パリ大会では、シモーネ・コンソーニとのコンビで銀メダルに輝き、3大会連続でメダルを手にしている。
そのほか、世界選手権やヨーロッパ選手権でも優勝歴を持つなど、まさにロードとトラックをトップオブトップで両立してきた。

最後の舞台は『世界選手権トラック』

今回の決断を告げるSNSの投稿で、ビビアーニは「2010年から2025年までの16年間、本当に素晴らしい時間でした。あっという間だったけれど、心から楽しみ、望んでいたすべてを手にすることができました。これまで関わってくれたすべての人たちに感謝します!」とコメントを発表。

ビビアーニは10月15日に開催される『ジロ・デル・ヴェネト』に出場予定。
故郷であるヴェネトでのレースが最後のロードレース出場となり、その後、10月22〜26日にかけてチリ・サンティアゴで開催される『世界選手権トラック』が、現役ラストのレースとなる。

エントリーリストによると、エリミネーションに出場を予定しているほか、マディソンとポイントレースにもリザーブとして登録されている。
イタリアが誇るスター選手のラストランにも注目したい。

参照:
「Elia Viviani says farewell to cycling: between road and track, with heart and mind」 | Lotto Cycling Team

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