2025年8月22日より、伊豆ベロドロームで開催された『全日本選手権トラック』。
今回の大会では「プッシュアワード」と「苦しみアワード」の2項目が新たに種目として加わっていた。

この記事では「苦しみアワード」とは何なのか、そして初代チャンピオンに輝いたのは誰だったのか、JCFの新たな試みについてのレポートを行う。

「苦しみ」は、1kmTTの醍醐味?

中石湊, 男子エリート, 1kmTT, 2024全日本選手権トラック, 伊豆ベロドローム

極限レベルの“自分との戦い”が繰り広げられた結果、脚に溜まった乳酸が一気に痛みとして現れ、

走り終わった後は、両脚を鉄パイプで叩かれ続ける感じ(新田祐大)

机の角に、思いっきり足の小指をぶつけに行くような種目(深谷知広)

車のドアを勢いよく閉めて指を挟みに行く(テオ・ボス)

など、聞くだけで恐ろしくなるような言葉で表現される1kmTT。

鶴見健二, 男子エリート, 1kmTT, 2024全日本選手権トラック, 伊豆ベロドローム

そのため、試技の直後、選手たちは想像を絶する痛みと苦しみに襲われ、苦悶の表情(と動き)を現す。

昨年の本大会にて、More CADENCEでは「裏1kmTT」と称して公式Xにてその模様を紹介。

実際に競技経験がある(と思われる)方も含めて、

「マジで尊敬する」「(動画見て)1kmTTだろうなと思ったらやっぱり1kmTTだった」「筋トレで追い込む方が100倍マシ」「恐怖の種目」

など、驚嘆の声を頂戴した。

ついに、正式(?)に表彰が!

深谷知広, 男子1kmTT, 2022全日本選手権トラック

「苦しみアワード」とは、そんな1kmTTの隠れた名物を表彰しよう、という試み。
自らに立ち向かい、限界を超えた先に得られる称号。タイムでの優勝と同じくらいの価値を持っている、と言っても過言ではないだろう。

審査項目は苦しみの表現の仕方のみ。もっとも苦しそうな表現を成し遂げた選手1名が、初代チャンプとして称えられる。

記念すべき第1回大会の審査がスタート

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