2025年8月22日より、静岡県・伊豆ベロドロームで幕を開けた『2025全日本選手権トラック』。
大会2日目、ジュニアカテゴリーは男子・女子のスプリントと、男子スクラッチが行われた。3種目の結果をまとめてお伝えする。

男子スプリント

予選を1位で通過した小山幹太(日本大学)が、決勝で山本武蔵(南大隅高校)を下して優勝。決勝は3本目までもつれる厳しい展開の中、長い距離の踏み合いを制して金メダルを手にした。

順位 所属 選手名
1位 小山幹太 日本大学
2位 山本武蔵 南大隅高校
3位 日高虎太郎 松山学院高校

リザルト

優勝:小山幹太

競技人生で初のタイトルを、この大会で取ることができて本当に嬉しいです。大学生の出場は自分ともう1人、あとは高校生だったので、負けられないという気持ちもありました(笑)。250mのバンクは走る機会も少なく、戦術的な面で苦労することもありましたが、自分の脚を信じて走ることができました。

女子スプリント

『ジャパントラックカップ』でも活躍した井関文月(高松工芸)が、予選を1位で通過した鍋島実愛(宮崎農)との激闘をものにして金メダルを獲得。鍋島は、インターハイに続き悔しい銀メダルとなった。

順位 所属 選手名
1位 井関文月 高松工芸
2位 鍋島実愛 宮崎農
3位 玉井葵妃 松山学院

リザルト

優勝:井関文月

『ジャパントラックカップ』で出した200mFTTの日本記録をさらに塗り替えるつもりだったので悔しいですが、最後はしっかりと気持ちを出して走ることができました。決勝は3本目までもつれ体力的にも厳しかったですが、これまでしてきた練習は誰にも負けない、と思って戦い抜くことができました。
(今後の進路は?)最終的な夢はパン屋さんですが、たくさんの人に感動を与えられるような競輪選手、そしてオリンピアになれるように頑張ります。

男子スクラッチ

残り10周ほどで3人の選手が大きく逃げ、後続集団がジワジワと差を詰めていく展開に。
最終周のホームストレッチまでもつれた争いは、鋭い伸び脚を見せわずかに前を捉えた倉谷侠俐の優勝で幕を閉じた。

順位 所属 選手名
1位 倉谷侠俐 名古屋たちばな
2位 大後戸颯青 別府翔青
3位 脇野凌功 岡山工

リザルト

優勝:倉谷侠俐

自分が逃げた後にカウンターで他の選手に逃げられる展開になりましたが、冷静に控え、最後に差し切ることができました。インターハイでは落車してしまい、不調がずっと続いていたのですが、優勝することができて本当に嬉しいです。今後は大学に進学して、ロードもトラックも頑張っていきたいです。