女子1kmTT、初の世界記録が誕生

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女子エリート4km個人パシュート

従来の「3km」から男子と同じ「4km」へと変更された女子個人パシュート。

男女ともに、主にロードレースでもTTスペシャリストとして活躍する選手が表彰台を獲得している種目だ。

(左から2番目)マリオン・ボラス(2024世界選手権トラック・マディソン)

女子”4km”個人パシュートで初の世界記録を樹立したのは、マリオン・ボラス。主にマディソンやチームパシュートで表彰台を獲得している彼女による初の世界記録は「4分42秒730」。

『2023世界選手権トラック』でのボラスのタイム(3km)「3分27秒6018位)」と比較すると、2周回目以降の各周平均タイムの差は+約0.5秒*。

※1周回目のタイムをどちらも『2023世界選手権トラック』での「22秒961」として計算した場合。

ちなみに女子”3km”個人パシートのUCI世界記録保持者は、アメリカのクロエ・ダイガート。『2024世界選手権トラック』で記録した「3分15秒663」だ。

この世界記録を基準とし、2周目以降の平均タイムをボラスと同じ「+0.5秒」として仮定した場合、あくまで計算に基づくものではあるが、ダイガートによる4kmのタイムは「4分26秒120」と推定される。

新たな競技距離が実施された2025年。今後どんな記録が生まれるのか、誰が歴史に名を刻むのか要注目だ。

日本選手による初挑戦は『アジア選手権』inマレーシア

垣田真穂(女子3km個人パシュート日本記録保持者)

1kmTTや個人パシュートが実施されるのは、主に『国内選手権』『大陸選手権』『世界選手権』の3大会。ネーションズカップでは通常実施されない。

2025年、日本選手が初めて両種目に挑戦できるのは、2025年2月21日からマレーシア・ニライで開幕する『2025アジア選手権トラック』だ。

エントリーリストはまだ発表されていないが、ぜひ”新種目”での活躍を含め、日本ナショナルメンバーを応援いただきたい。

【2025年】自転車トラック競技主要大会カレンダー(国内・アジア・世界選手権)