女子ケイリン1回戦〜敗者復活戦

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佐藤水菜(1回戦2着)

だいたいいつも1回戦で勝ち上がれないので、まずは突破できたことが嬉しいです。レース自体が久々すぎて、走っていても入れていない感じがありました。正直レースがまったくわからない、読めない状態で、大きなミスもしてしまいました。でもミスの後にすぐ切り替え、自分の力でねじ伏せて勝ち上がれたので、そこはうまくいったと思います。

Q:位置取りについては?

思ったよりレースが遅かったんです。ベルギーの選手(ニッキー・デグレンデル)が前に入って、引かざるをえない状況になったのが大きなミスでした。その点は修正が必要です。

Q:オリンピックの空気はどうですか?

何もないですね!(笑)気付いたらレースで、気付いたら走る番が来て、気付いたら終わったって感じです。特別な感じもないですし、特別な緊張もないです。でもそれは意外というより「そんなもんかな」と思っています。私は出ることを目標としていたわけではなく、勝つことを目標に、レースをしに来ています。オリンピックを楽しむというより、レースに勝つことを考えているので、あんまり感じないのかなと思います。

Q:世界選手権でレース経験のある会場です。

2年前に世界選手権をやった会場ではあるのですが、装飾もされていて雰囲気も違うし、本当にここで走ったんだっけ?って不思議な感じです。自分の調子自体はもうちょっと欲しい感じなのですが、バンクコンディションも良くて、タイム自体は良いものが出ています。上の選手はもっと上だから、明日も集中してがんばりたいです。

Q:フランスに入ってからの状態面はどうですか?

事前合宿でルーベに滞在していました。私は脂質の少ない日本食を中心に食べてきたので、食事の面で少し苦労をしました。でも選手村に入ってからは日本のサポートが手厚く、ご飯もすごく美味しいですし、補給も十分にある。愛のこもった白米を頂いてます!本当にいろんな人のサポートがあって、万全な状態で挑めています。

Q:心境としてはどうですか?

自信はないです。ここでオリンピックレコードやワールドレコードは絶対出ると思っていて、それに比べて自分は全然出てないな、という不安を抱えています。どの種目も世界新が出ているような状況だから、自分も負けないように。

(スプリントの)200mFTTに頭がいってますが、自分の120%の力を出せないと勝てない相手たちです。集中して挑んでいきます。

太田りゆ

Q:敗者復活戦でうまく切り抜けました。

1回戦はちょっとのミスで上手くいかなかったんですが、レース自体はよく見られていたと思います。「それさえなければ」、「2回目は絶対いける」という気持ちで挑めました。本当に良いレースができたと思います。

Q:1回戦のミスとはどのようなものでしたか?

前に1人を入れて2番手を獲る作戦だったのですが、前に出きれず、後ろの中国の選手(ユアン・リイン)の前輪が内側にいる状態でした。だから(ユアン選手は)内側に入ることができた。自分のスピードが甘く、内に隙間を作らずに出切っている状態を作れなかったことがミスでした。

Q:それを踏まえて、敗者復活戦はどのように挑んだのでしょうか?

並びを決めるくじで1番を引いたので、どんな展開になってもなるべく前を取り、飛びつくようにと考えました。うまく3番手になって、そこからは前の選手の動きを見つつ、「彼女が行くならその上を行くし、行かなければ自分が行く」と冷静に判断して走れました。

ただ審判側で周回誤認があって、私はゴールしたと思ったんですけど「あと1周」と表示されてて。「えっもう1周いくの?」と、もう1周がきましたね……かなり必死で逃げました(笑)「これを最後にしたくない」と、馬鹿力だったなと思います。

Q:初めてのオリンピック、雰囲気はいかがですか?

望みに望んで、待ちに待った最高の舞台で、こんなにすごい声援を聞けて、景色を見られている。本当に最高、楽しいです。

やっぱり演出が素晴らしいですね。伊豆ベロドロームより観客席が多いですが、空席もほぼありません。東京オリンピックの時、私はオリンピックのロゴマークが剥がされてからオリンピックロゴの跡の上を走っていたので、こうして色のついたロゴの上を走れることが嬉しいです。

Q:フランスに入ってからの調整面はいかがですか?

7月中旬からルーベで事前合宿をしていました。生活のすべてを自転車に集中できるような環境にしていただいて、今日ここに臨んでいます。こうした環境を作ってくれた関係者の皆さまに感謝しています。

Q:食事面は大丈夫でしたか?

なんでも美味しく食べられるタイプなので、困ってないです。日本からの準備もしてきたので、特に困らずに過ごせています。

Q:次に向けての想いを聞かせてください。

明日からが難しい勝負になってくると思います。世界選手権でもこういう勝ち上がり方は厳しいと理解しているので、今日のことは嬉しかったですが、すぐ切り替えて、メダルを目指して頑張って走りたいと思います。

次のレース予定

トラック競技4日目は8月8日、日本時間17:00からスタート。男子オムニアム、女子ケイリン、男子スプリントが行われる。

2024パリオリンピック 自転車トラック競技レーススケジュール

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パリ2024オリンピック 自転車競技5種目スケジュール・テレビ放送予定