ジェイソン・ニブレット。2016年の終わりから東京オリンピックまでは短距離のアシスタントコーチとして、そして東京オリンピック以降は短距離のヘッドコーチとして、チームを導いてきた。
人生初のヘッドコーチとして迎えるオリンピック。直前合宿のルーベの地にて、「今の声」を伺った。
チーム全体がワクワクしている
Q:日本を率いて2回目のオリンピックがいよいよやってきます。今のお気持ちを聞かせてください。
このような重要なイベントが近づいてきていることは、全員が理解しています。だからこそチーム全体がワクワクしていると思います。大会が近いことによるエネルギーは、チームのためにもなると思っています。
Q:コーチとしてやるべきことはここまでにやり切ることができましたか?
コーチがすべてをコントロールできるわけではありません。私は指導し、フォローし、選手がベストな状態で臨めるように手助けをしてきました。でも最後の1歩は選手次第。ベストなスケジュール、ベストな調整をしても、最後は選手次第なんです。だからそういう意味で緊張はあります。
Q:今は最後の仕上げの状態ですが、選手たちの状況はいかがですか?
一番ハードな時期は過ぎていて、今は最後の調整のフェーズです。ボリュームよりは質。選手にとってはワクワクするトレーニングになっているかと思います。大会までに出来る限りの調整をして、選手たちにベストな状態で挑んでもらいます。
ワクワクの気持ちをうまくコントロールすること
Q:オリンピック本番に最高のパフォーマンスを出してもらうため、チームとしてやるべきこととはどのようなことだと考えますか?
今チームとしてできることは、栄養、睡眠、細かい諸々のことにしっかり真面目に向き合うことです。トレーニング以外のことでなるべく疲労が出ないようにする。そして大会に伴うワクワクの気持ちをコントロールすることも大切です。
Q:選手たちに望むこと、アドバイスを聞かせてください。
今までのプロセスをしっかり守りながら、レースに伴うワクワクの気持ちを受け入れること。その2つを組み合わせることで、自分史上最高のパフォーマンスを発揮することができます。
Q:結果を期待しても良いですか?
I hope so.
もちろん我々も期待していますが、オリンピックで結果を残すということは本当に難しいことです。そうなれば本当に良いです。