2024年5月9日(木)より伊豆ベロドロームで開催されている自転車トラック競技の国際レース『2024ジャパントラックカップ』。大会3日目はジャパントラックカップ「Ⅱ」となり、ポイントレース種目が実施された。

女子ポイントレース

10周ごとのスプリント周回で、1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが与えられ、ラップによる20ポイント加算も可能。今回は80周、20kmのレースに16選手が出場した。

ポイントの獲得チャンスは全部で8回。

1回目のポイント周回は残り1周になってもひと塊のままとなっていた一団から先頭を取っていたリー・ジーウィン(香港)が駆け出し、そのままポイントを獲得。

この勢いのまま飛び出していったのがワン・ホン(Henan Cycling Team)。単独で飛び出すワンを後続集団が追いかけるが、そのままワンがトップで駆け抜けて2回目のポイント周回で5点を獲得した。ポイント獲得直後、ワンは集団に吸収される。

その後、3回目のポイント周回では内野が1着で通過。内野をマークしていたチョウ・メンハン(Hong Kong Sports Institute)ほか垣田、リャン・ボーイー(Hong Kong Sports Institute)がポイントを得る。

チョウ・メンハン

折り返し地点でのポイントリーダーはリー・ジーウィンの9ポイント。続いて内野が8ポイント、垣田が7ポイントと僅差。

5回目のポイント周回を前に、集団のスピードが少し緩むと垣田がアタック。これにすかさず反応した内野、チョウ・メンハン(Henan Bodywrap Ltwoo Cycling Team)、池田瑞紀が着に絡む結果となった。ここで内野が1着の5ポイントを得たため、13ポイントでポイントリーダーになる。続く垣田は10ポイント、リー・ジーウィンは9ポイント。

内野艶和、リー・シーウィン

6回目のポイント周回を前に、集団はまたスローペースとなる。緩んだところでリーが動こうとした、僅かな仕草に反応した内野が一気に前に出てトップでポイントを獲得。2位との差を広げていく。

7回目のポイント周回では池田瑞紀がアタック。残り15周から単独で逃げ、それを水谷彩奈が追う。半周ほどリードを作った池田が1着5ポイントを獲得。

池田瑞紀

残るは最終スプリント。

順位 選手名 所属 ポイント
1位 内野艶和 RKD 18
2位 リー・ジーウィン LEE Sze Wing TPE 15
3位 垣田真穂 RKD 11
4位 チョウ・メンハン ZHOU Menghan BDR 10
5位 池田瑞紀 RKD 8

5位の池田も最終スプリントで1着を獲れば逆転のチャンスがあるような、僅差での最終局面となった。残り4周、集団はひとつにまとまって最終スプリントに向けてのけん制が始まる。誰がいつ出るのか見合うような緊張状態の中で口火を切ったのは岡本美咲。これを垣田、内野、池田が追っていく。

垣田真穂

残り1周、岡本をかわした垣田が先頭に出ると、これに内野が並びかける。2人の後ろには池田。

垣田が粘るか、内野が捲るかの最終局面。ここでは内で粘った垣田が先着し、10ポイントを獲得。内野は6ポイントを得る。ここまでのポイント合計により、内野が逃げ切っての優勝となった。

順位 選手名 所属 ポイント
1位 内野艶和 RKD 24
2位 垣田真穂 RKD 21
3位 李思穎 リー・ジーウィン LEE Sze Wing HKG 15

リザルト

優勝 内野艶和インタビュー

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