2024年5月9日(木)より伊豆ベロドロームで開催されている自転車トラック競技の国際レース『2024ジャパントラックカップ』。大会3日目となる5月11日にはジャパントラックカップ「Ⅱ」として再びマディソン種目が実施された。
男子マディソン
2人1組、ペアで行うマディソン種目。10周に1回のポイント周回で上位に入るとポイントが獲得でき、最終的に獲得ポイントが多い組が優勝となる。「交代のタイミング次第ではポイントを得ることも得られないこと」もあるこの種目では、より効果的なタイミングで交代を行うことがポイントとなる。今大会はトラック120周30kmのレース。
この前日にもマディソンが行われていたが、日本ナショナル勢はペアを組み替えての参戦。窪木一茂&橋本英也が日本ナショナルチームA、今村駿介&兒島直樹が日本ナショナルチームBとして臨んだ。
120周30km、ポイント周回は12回。レース開始直後、さらに1回目のポイント周回後にも落車が発生し、波乱の幕開けとなった。
日本ナショナルA・B、チームブリヂストンサイクリングAが中心となって全体のペースを上げる展開。大きく流れが変わったのは残り65周ごろ。
単独でアタックを決めた暫定3位のブリヂストンA。2回連続で1着5ポイントを獲得した上、1周追い抜きを成功させて+20ポイントも達成。これによって合計得点は34ポイントとなり、一気にポイントリーダーに躍り出た。
チームブリヂストンサイクリングA | 34 |
日本ナショナルチームA | 23 |
日本ナショナルチームB | 19 |
残るポイント周回は5回。ブリヂストンAは再び先頭の逃げ集団に入り、更なるポイント獲得も望める状態となる。
ここでアタックしたのは日本ナショナルチームBの兒島。遅れている選手が入り乱れる中を縫うように進み、ライバルチームたちとの距離を開いていく。2回連続で1周の5ポイントを獲得し、さらにラップによる+20ポイントも獲得。これにより再度トップ勢の順位が入れ替わった。
日本ナショナルチームB | 52 |
チームブリヂストンサイクリングA | 34 |
日本ナショナルチームA | 31 |
残り10周前に飛び出したのは日本ナショナルチームA。11回目のポイント周回は日本ナショナルチームAが1着で通過し、そのままリードを続ける。残るポイント周回はあと1回、ここで日本ナショナルチームAにラップを成功させられると逆転されてしまう日本ナショナルチームBが集団のスピードを上げていく。
日本ナショナルチームB | 55 |
日本ナショナルチームA | 36 |
チームブリヂストンサイクリングA | 34 |
日本ナショナルチームナショナルAが単独で逃げるのを、日本ナショナルチームB、チームブリヂストンサイクリングAが追う形。なんとかラップをしようと加速していった日本ナショナルチームAだが、ラップは達成できず。1着でフィニッシュした。
ハイスピードで混迷した展開となったので、駆け抜けてくる橋本をペアの窪木がガッツポーズで迎える優勝っぽいゴールシーンとなったが、最終的なポイント集計は以下の通り。ポイントを守り切った日本ナショナルチームBが優勝となった。
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | 兒島直樹 今村駿介 |
日本ナショナルチームB | 61 | |
2位 | 橋本英也 窪木一茂 |
日本ナショナルチームA | 46 | |
3位 | 山本哲央 河野翔揮 |
チームブリヂストンサイクリングA | 38 |