2024年5月9日(木)より、自転車トラック競技の国際レース『2024ジャパントラックカップ』がスタートした。大会初日はジュニアのスクラッチ、エリートのエリミネーションのみが行われ、国内外の選手が参加した男子エリミネーションを窪木一茂が制した。
最後尾の選手が除外されるエリミネーション
日本で行われるトラック競技の国際レース、ジャパントラックカップ。オリンピック出場候補である日本ナショナルチームメンバーがトラック競技で出場するレースとしては「オリンピック前最後のレース」となる。
日本からはナショナルチーム、チームブリヂストンサイクリングのメンバー、学生選手らが参加。海外からはオーストラリアや香港など、総勢24選手がレースへエントリーした。
2周に1回、最後尾の選手が除外(エリミネート)されるエリミネーション。
スタートで出遅れた並江優作(鹿屋体育大学)が危ういかと思いきや、うまく集団に追いつきセーフ。最初の除外はファン・イファ(Henan Cycling Team)となった。
ハイスピードなまま進むレースではオーストラリアのカート・イーサー、日本チャンピオンの橋本英也などが積極的に前に出て、集団のスピードをキープする。
ジェームス・モリアティー(Ccache x Par Küp)がエリミネートされると、残ったのは日本のナショナルチーム勢とカート・イーサー、グレアム・フリズリー(Ccache x Par Küp)といったオーストラリア勢、そして梅澤幹太(鹿屋体育大学)。学生として唯一残った梅澤は果敢に前に出るシーンがあったものの、残り8人でエリミネートされた。これに続いて橋本、カート・イーサーといった前方にいたメンバーが落ちていく。
残り4人、レースはさらにハイスピードとなる。ここでエリミネートされたのはグレアム・フリズリー。表彰台に上がる3人には今村駿介、窪木一茂、兒島直樹が残った。
今村が集団のスピードを上げていき、一列棒状となった選手たちがマッハスピードで駆ける展開。残り3人では最後尾の兒島がエリミネートされた。
最後の一騎打ちは今村と窪木。残り1周から前を位置取った窪木がそのままハイスピードで駆け抜け、大差をつけて先着。優勝となった。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | 窪木一茂 | JPN | |
2位 | 今村駿介 | JPN | |
3位 | 兒島直樹 | BGT |