アジア選手権トラック2024、男子チームスプリントで急造となった日本チーム(小原佑太、山﨑賢人、中石湊)が見事に金メダルを獲得。日本チームとして、この種目で大会5連覇を成し遂げた。レースの模様をレポートする。

男子チームスプリント

男子チームスプリントに参加したのはアジア各国から10チーム。日本はネーションズカップからメンバーを全員入れ替えて小原佑太を第1走、第2走に山﨑賢人、第3走にエリートナショナルチームデビューとなる中石湊(日本競輪選手養成所)の布陣で臨んだ。

中石湊

アジアで敵となるのは中国。今大会は中国もメンバーを総入れ替えする形となり、レース前の注目は日本と中国がどれくらいのタイムで走るかとなった。日本の予選タイムは44秒649。中国が44秒356。予選では中国が日本を上回り1位。日本は2位での通過となった。

予選結果PDF

予選トップの”まさか” 日本が1位で決勝へ

小原佑太

1回戦は対戦方式。4組8チーム中、勝った上でトップ2のタイムを記録した国が決勝へ。3番目と4番目が3位決定戦へと回る。日本は3組目、韓国(予選7位)との対戦。

第1走から日本はリードする展開で、フィニッシュタイムは44秒319。韓国を1秒ほど突き放して先着。そして暫定トップタイムを記録したことから、決勝進出を決めた。

日本との決勝での対決が予想された予選トップの中国は、最終第4組に出走。

しかしレーススタートと同時に、スタートゲートからの発走で失敗した第1走。あわてて手を挙げてアピールしたが、レースは続行されてしまう。瞬時に切り替えた中国チームだったが、最初のロスが大きくなりフィニッシュタイムは45秒611。予選から大きくタイムを落とす形で、インドとの3位決定戦回りとなった。

1回戦で2番目に速いタイムを出したのはマレーシア(44秒540)で日本との決勝を争う。

1回戦結果PDF

急造トリオがアジアのトップ

山﨑賢人

決勝は日本vsマレーシア。

レースは第1走の小原がコンマ4秒ほどタイムをリードして、山﨑へ。山﨑が更にリードを広げ、最終走者の中石にはコンマ6秒差で交代する。

最終走者の中石は少し追い上げられたものの、最後はコンマ3秒の差を守って先着。今大会で初めてトリオを組んだチームが見事に金メダル獲得、日本チームとして大会5連覇となる優勝を果たした。

3位決定戦は中国がインドを下して銅メダルを獲得した。

順位 選手名 所属 タイム
1位 小原佑太
山﨑賢人
中石湊
JPN 44.367
2位 ムハマド リトワン・シャローム
ムハンマド・ゾニス
ウマー・ハスバラ
SAHROM, Muhammad Ridwan
MOHD ZONIS, Muhammad Fadhil
HASBULLAH, Umar
MAS 44.607
3位 ジン・シーハン
リ・チーウェイ
リュウ・クワン
JIN, Zhiheng
LI, Zhiwei
LIU, Kuan
CHN 44.036

決勝結果PDF

選手インタビュー

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