持続可能な社会への貢献
経済効果とともに、本リリースでは合同世界選手権による「持続可能な社会への貢献」についても焦点が当てられている。具体的には以下のような分野への貢献だ。
・インクルーシブ・アクセシビリティの促進
・自転車や徒歩など、人力による移動の推進
・スコットランド市民の誇り・愛着度の向上
・地域・コミュニティへのサステナブル投資の促進
以上の分野への貢献を立証するものとして、UCIは『2023 UCI自転車競技世界選手権』に関する以下のようなデータを示している。
・97%の訪問者・来場者が大会を「インクルーシブである（さまざまな背景を持つ人が排除されない）」と評価した
・訪問者・来場者のうち40%が女性であった
・訪問者・来場者のうち82%がアクティブトラベル（人力による移動）を利用した
・スコットランド居住者のうち79%が、自転車のさらなる利用に興味を示した
・スコットランド居住者のうち95%が、「開催都市として誇りに思う」と回答した
・600万ポンド（約10億6600万円*）以上が32の地元の団体・企業に投資された
・関係者の93%が「『UCI自転車競技世界選手権』継続に向けた活動に興味を示している」と回答した
・関係者の86%が「『UCI自転車競技世界選手権』は環境に配慮した大会だった」と評価した
・参加した国内自転車競技連盟のうち35%が大会への移動に温室効果ガスの削減について考慮していた
本レポートによると、大会主催者は「サステナビリティ・レポート」を近日公開するとのこと。大きな社会経済効果を生み出した『UCI自転車競技世界選手権』が、社会や環境に対しどんな影響を及ぼしたのかがより詳細に示されるだろう。
※「1英ポンド=1.26米ドル, 1米ドル=141円, 1英ポンド=177.66円」として算出（報告省令レート（令和5年8月分）日本銀行）
UCI会長「自転車のパワーによって幅広い目標を達成」
最後に本レポートで紹介されているUCI会長と大会チェアマンのコメントをお届けする。
UCI会長 ダビデ・ラパルティアン氏 コメント
グラスゴーとスコットランド各地で開催された『2023 UCI自転車競技世界選手権』はあらゆるレベルで前例にない程の成功を収めました。
EY社によるレポートが示す通り、本大会はスポーツだけに止まらず、経済や観光、持続可能な発展における成功を収めました。さらに開催地のコミュニティや地域には、より長期的な恩恵を生み出していくことでしょう。
「スポーツを愛す人々に喜びを与えるとともに、大会主催者が自転車のパワーによって開発・発展や幸福・健康といった分野における幅広い目標を達成させる」という、本大会当初の目的を果たすことができ、とても嬉しく思います。
大会チェアパーソン「垣根を超えて互いに繋がり合う力」
大会チェアパーソン ポール・ブッシュ氏 コメント
史上初の『UCI自転車競技世界選手権』を選手やファン、そして幅広いコミュニティにとって素晴らしいものにするために、私たちは目標をとても高く設定していました。EY社によるレポートは本大会が社会的、経済的、そして環境の分野において幅広い恩恵を及ぼしたことを証明しています。次回大会以降へのベンチマークを打ち立て、さらに長期的で前向きな変化への道を切り拓きました。
本大会は記憶に残る体験を創り上げただけでなく、垣根を超えて互いに繋がり合う力を人々にもたらしました。
