2024トラックネーションズカップ第1戦、オーストラリア・アデレード大会の初日となった2月2日。男子チームパシュートで日本チームが日本新記録を更新し、5位を獲得。パリ2024オリンピック出場に向けて大きなポイントを得ることに成功した。

ブリヂストンメンバーで予選6位通過

2024年2月2日から3日間で実施されているトラックネーションズカップ第1戦、オーストラリア・アデレード大会。この大会はオリンピックへの出場枠を得るためのポイント獲得対象大会。大会初日の男子チームパシュートには10チームが出場し、日本からは松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹のチームブリヂストンサイクリングのメンバーでレースに臨んだ。

窪木一茂

日本の出走は全10組中、真ん中となる5番目。レーススタートと同時に松田を先頭に飛び出した日本チームは、1分3秒519(全体の3位)のタイムで序盤から勢いよく攻めていく。

中盤にはややスピードを上げきれなかった形となったが、レース終盤では粘り強い走りを見せて3分54秒065でフィニッシュして後続の結果を待つ。

その後に出場した3か国が日本のタイムを上回ったものの、日本は予選を6位として1回戦進出を果たした。

予選結果PDF

日本記録更新!1回戦

橋本英也

1回戦はホームとバックに分かれての対戦形式。予選5位の日本がホーム、予選6位のドイツがバックからのスタートとなった。日本チームの布陣は変わらずの松田、窪木、橋本、兒島(左からレースの並び順)。

レースは序盤から日本チームがドイツチームを引き離していく展開。スタートから2km地点ではおよそ3秒の差をつけ、日本チームがドイツを追いかけていくと、終盤に向けてドイツチームの背中が少しずつ見えてくる。

ドイツチーム(トビアス・バック、ヨアヒム・アイラース、フェリックス・グロス、ニコラス・ハインリッヒ)

ペースを落とさずに進む日本は最終的にドイツに追いつくことはできなかったものの、大差を付けて先着。これまでの日本記録をおよそ1秒上回る3分50秒381でフィニッシュした。

※これまでの日本記録は3分51秒055(2023年6月14日 / マレーシア)

勢いに乗ってメダル決定戦で走ることが期待されたが、その後に出走したイギリス、ニュージーランド、イタリア、オーストラリアと強豪国が日本の記録を僅かに上回り、メダル決定戦進出はできず。日本の最終成績は5位となった。

1回戦結果PDF

決勝のレース及び選手たちのコメントは別記事にてお伝えする。

「メダルが狙える位置」松田、窪木、橋本、兒島、日本新記録の男子チームパシュートインタビュー&レースの最終結果/2024トラックネーションズカップ第1戦 オーストラリア

窪木がアクシデントを乗り越え5位 今村は10位 男子オムニアム/2024トラックネーションズカップ第1戦 オーストラリア