2023年9月27日、2022アジア競技大会(杭州)のトラック競技2日では女子のチームパシュート決勝戦と3位決定戦が実施された。日本は前日に予選、1回戦と勝ち上がり、決勝で中国チームと対戦。
シーソーゲームとなったレースは日本が僅かに先着し、4分21秒224の大会新を記録して金メダル獲得となった。日本チームの優勝は、この種目が2014年に採用されてから日本史上初となる。
アウェイの雰囲気の中、大逆転の日本チーム
26日に予選、1回戦を実施して迎えた決勝。日本は梶原悠未、池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂(並び順に記載)のメンバーでアジアの頂きへと臨む。
対するのは中国チーム。1回戦では4分22秒549と好タイムで走っていることもあり、金メダル争いは僅差となることが予想された。
レースがスタートすると最初の1kmを1分9秒11で日本が先に通過していく。中国との差はコンマ2秒と僅差の序盤となる。2km地点でも日本が先に通過し、その差をコンマ5秒まで広げていく。
しかしここから中国の追い上げが始まる。日本チームの隊列が大きく乱れたわけでもなかったが、ジリジリと中国チームが追い上げていくと、3km通過時には中国がコンマ2秒早いタイムで駆けていく。
残るは1km。このままでは金メダルは厳しいとも思われたが、最後にギアを入れ替えた日本が加速すると中国を追い上げていく。最後はどちらが先着したか分からないほどの僅差となって両チームがフィニッシュ。
日本は4分21秒224、中国が4分21秒285とコンマ1秒以内の勝負を制したのは日本チーム。この種目が2014年に採用されてから日本史上初となる金メダル獲得を果たした。
3位決定戦は香港と韓国の戦い。このレースを香港が制して銅メダルとなった。
順位 | チーム | 選手名 | 決勝タイム | |
1位 | 日本 | 梶原悠未 池田瑞紀 内野艶和 垣田真穂 |
4:21.224 ※大会新 |
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2位 | 中国 | ワン・スス ウェイ・スワン ワン・シャオユエ チャウ・ホンジエ |
WANG Susu WEI Suwan WANG Xiaoyue ZHANG Hongjie |
4:21.285 |
3位 | 香港 | 李思穎 リー・ジーウィン 楊倩玉 ヤン・シャンユー 梁宝儀 リャン・ボーイー リャン・ウィンイー |
LEE Sze Wing YANG Qianyu LEUNG Bo Yee LEUNG Wing Yee |
4:28.888 |