既にスクラッチで銀メダルを獲得した窪木一茂とオムニアムで銅メダルを獲得した今村駿介、メダリストコンビが組んで男子マディソンに出場。

2023世界選手権・グラスゴー大会、8月8日に行われたレースでは悔しい12位となった。レースの模様をお伝えする。

ペア種目、男子マディソン

男子マディソンには18組36人が出場した。日本からはスクラッチで銀メダルを獲得した窪木一茂とオムニアムで銅メダルを獲得した今村駿介のメダリストコンビがエントリーし、この種目の上位を狙う。距離はトラック200周、50kmで争われる。

オランダ(ヤン ウィレム・ファンシップ&ヨエリ・ハビック)

レースがスタートするとオランダ、ベルギー、イギリス、ニュージーランド、ドイツなど、この種目の強豪と呼ばれる国々が一気に加速し、序盤のポイントを荒稼ぎしていく。一方で日本は集団後方を走る、厳しいレースとなった。

ベルギー(リンジー・ド ヴィルダー&ローブ・ギス)

窪木一茂

平均時速60kmほどの高速レースで、何度か交代ミスをしてしまう日本チーム。しかしながら3回目と8回目のポイント周回ではポイントを獲得し、後半に望みをつないでいく。

このレベルでは珍しく、1周追い抜きが発生しないままレースが続き迎えた終盤。少しずつ遅れ出した日本チームは集団に追い抜かれてしまうと-20ポイント。この時点で上位入賞は無くなってしまった。

イギリス(オリバー・ウッド&マーク・スチュワート)

一方のトップ争いはオランダ、イギリスが僅差となり、会場は大盛り上がりとなる。残り30周の時点でトップはオランダで33ポイント。イギリスが21ポイント。

残り20周となるとオランダが加算できずにイギリスが5ポイントを加算し26ポイントとなる。残り10周でもイギリスが追い上げて合計を29ポイントとして、暫定トップのオランダと4ポイント差に迫ることに成功する。

割れんばかりの歓声の中、最後はオランダとイギリスのガチンコ勝負。最終周回ではニュージーランドが先着するも、2着争いをしたのはオランダとイギリス。両チームの選手が並んでフィニッシュラインを駆け抜けたが、僅かに先着はイギリスとなった。

最終周回のダブルポイントで6ポイントを獲得し、合計を35ポイントとした。しかし、オランダが3着4ポイントを獲得し、合計37ポイントで逃げ切りを果たした。

オランダのペア(ヤン ウィレム・ファンシップ&ヨエリ・ハビック)はこの瞬目で初めてのタイトル獲得となり、喜びを爆発させて大観衆の声援を浴びる結果となった。

優勝はオランダチーム、2位はイギリスチーム、3位に最終スプリントポイントでジャンプアップしたニュージーランド。

チーム 選手名
1位 オランダ ヤン ウィレム・ファンシップ
ヨエリ・ハビック
van SCHIP Jan Willem
HAVIK Yoeri
2位 イギリス オリバー・ウッド
マーク・スチュワート
WOOD Oliver
STEWART Mark
3位 ニュージーランド アーロン・ゲイト
キャンベル・スチュワート
GATE Aaron
STEWART Campbell

最終結果PDF

選手インタビュー

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