自転車競技の多数種目が一斉に開催されている『2023世界選手権グラスゴー大会』。8月7日はパラサイクリング種目で2人のメダリストが生まれた。
女子C3 500mTT(杉浦)
C3クラス(切断、機能障害、麻痺などの通常の自転車を使える選手のうち、障害の軽度が真ん中のクラス)に出場したのは、東京パラリンピックのロードレースにおいて金メダルを獲得した杉浦佳子。杉浦はすでに今大会個人パシュートにて金メダルを獲得している。
出場メンバーで唯一40秒を切るタイムを叩き出し、金メダルを獲得。パラサイクリング・トラックで出場した2種目両方で世界チャンピオンとなった。
選手名 | チーム | タイム | ||
1位 | 杉浦佳子 | 日本 | 39.184 | |
2位 | アニク・ファンデンアレンセ | van den AARSSEN Aniek | オランダ | 40.086 |
3位 | メル・ペンブル | PEMBLE Mel | カナダ | 41.404 |
リザルトPDF▶︎決勝
杉浦佳子コメント
「今大会のバンクは少し苦手なタイプでしたので、伊豆ベロドロームでの自己ベストをターゲットに、目標を39秒5としていました。自分としては最高の結果となったと思います。
自分はトラックには向いていないと思っていました。最初から丁寧に教えてくれたコーチ陣に恵まれたおかげで、このような結果になったと思っています」
男子C2 1kmTT(川本)
予選を2位で通過していた川本。決勝では予選タイムを上回る快走を見せたが、わずかに届かず銀メダルとなった。
選手名 | チーム | タイム | ||
1位 | アレクサンドル・ルオテ | LEAUTE Alexandre | フランス | 1:09.947 |
2位 | 川本翔大 | 日本 | 1:10.700 | |
3位 | ゴードン・アラン | ALLAN Gordon | オーストラリア | 1:11.445 |
男子C2 オムニアム(川本)
なお今大会で実施された4種目(200mTT、1kmTT、個人パシュート、スクラッチ)の合計得点で競うオムニアムも同時開催されていた。川本は3種目終了時点で暫定5位(94ポイント、4位選手と同点)だったが、最終種目となる1kmTTでポイントを伸ばし、最終順位2位・銀メダル獲得となった。
選手名 | チーム | ポイント | ||
1位 | アレクサンドル・ルオテ | LEAUTE Alexandre | フランス | 156 |
2位 | 川本翔大 | 日本 | 132 | |
3位 | フロリアン・シャプ | CHAPEAU Florian | フランス | 128 |
リザルトPDF▶︎最終リザルト
川本翔大コメント
「銀メダルは素直に嬉しいです。ですが個人パシュートで銅メダルでしたので、また新たに課題が見つかりました。このあとはロードが控えていますので、狙えるところはしっかり狙いつつ、トラックでメダルを獲った良い流れを繋げていきたいと思います」
【全競技】日本人選手はいつ・どの種目に出る?『2023 UCI自転車競技世界選手権』派遣選手団/イギリス・グラスゴー(8月3日〜13日)