垣田真穂は粘りの13位

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垣田真穂選手インタビュー

Q:エリートカテゴリー初の世界選手権、初の個人種目でした。

悔しい結果です。

走る前は「チャレンジャーとして積極的に、自分の全力を出し切って終わろう」と思っていました。でも昨日(8月5日)スタートリストを見た時、ブルーバンド(イン側)の一番後ろということがわかって恐怖心でいっぱいになってしまって。

これまでも後方スタートはあったんですが、フェンス側スタートでした。それでも1回目のエリミネートがギリギリだったので、今回はその辺りが心配でした。

本番ではジェイソン(・ニブレット短距離ヘッドコーチ)に押してもらってめちゃめちゃ良い位置を取れたんですが、スタート直後でパンクした選手の存在に気づいてなくて。

「いつもより良い位置に行けた!」と油断した部分もあったんだと思います。しばらく「何があったんだろう?」と思ってて、黄色い旗が挙げられてるのを見て「そういうことか!」となりました。

※メカトラブル発生のため、最初の数周回はニュートラル(レースの対象とならない周回)となっていた。

レースだと思って上の後ろの方、きついところを走っていて、いざレースが始まった時にはもう脚がいっぱいの状態。思うようなレースが全然できませんでした。

Q:位置取りはどのように考えていましたか?

いつものように脚を使ってでも前に出て、と考えていました。前に出たところで休めたら理想だったんですが、レーススタート時点で脚がなくて……

1回前に出ようとしたんですが、コペツキーさんがここにいて「あ、ここ(強い彼女がいる位置)なら大丈夫なんだ」と思っちゃって、ちゃんと前までいかなかったんです。でもしっかり前に出ないと休めない……。

ずっとキツくて、「もうちょっと」の力が出なかったです。力不足だなと感じました。

Q:怖さは感じました?

怖くはないです。楽しいです!最近ちょっと「ここはこう動いたほうがいい」とわかるようになって……わかるんですけど、力がないから思った通りに動けないですね。

Q:終わってみて、どのようなところに更なる強化が必要だと感じますか?

全部です。状況をきちんと把握するとか、冷静に走るとか……冷静に走れるような力をつけたいです。

Q:今後はどのようなことが目標ですか?

ずっとチームパシュートの練習に軸足を置いていました。今回「チームパシュートで入賞してポイントを取る」という目標も達成できず、エリミネーションでは8位以内が目標でしたが、それも達成できませんでした。

まずはチームパシュートでパリオリンピック出場枠を獲得することが目標ですが、その中で自分がもっと牽いていく力をつけていきたいです。

そしてロサンゼルスオリンピックに向けて、個人としても力をつけていきたい。こうやって世界選手権のエリミネーションに出場させてもらっているので、無駄にしないようにしっかり練習して、次はメダルを獲れるようがんばりたいです。

【日本時間入り】『2023世界選手権トラック』大会スケジュール