2023世界選手権・グラスゴー大会。大会3日目の8月5日には女子ケイリンの1回戦と敗者復活戦が行われ、日本から3人が出場し、佐藤水菜と太田りゆが2回戦(準々決勝)へと勝ち上がりを決めた。日本人全員が敗者復活戦へと回ったレースのレポートをお届けする。
女子ケイリンには26人が出場。日本からはアジアチャンピオンとして佐藤水菜、ナショナルチーム枠で梅川風子と太田りゆの合計3人がエントリーした。
この種目の2年連続チャンピオンのリー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)、2022スプリント世界チャンピオンのマチルド・グロ(フランス)、2020世界選手権短距離3冠のエマ・ヒンツェ(ドイツ)などオリンピック前の最後の世界選手権に相応しいメンバーが名を揃えた。
【勝ち上がり】
8月5日:1回戦⇒(敗者復活戦)
8月6日:2回戦⇒準決勝⇒決勝
1回戦
今大会は1回戦が5日に実施され、2回戦から決勝までは6日、2日間に分けて実施される。梅川は第2組、太田は第3組、佐藤は第5組に分かれて1回戦に臨む。(1回戦は2着までが2回戦へ)。
第2組には梅川が出走。集団の先頭で周回を重ねていく梅川は残り2周で位置を下げると周りの選手に囲まれてしまう展開となり、前に出ることが出来ない。
最終周回に入り、前の3人が外に膨れたことにより内側に道が開くと、すかさずスピードを上げて位置を上げていく。最終ストレートではブルーバンド(退避路)に入るような形で2着でフィニッシュ。
2回戦進出を決めたと思われたが、レース後の審議により退避路の走行で違反を取られ降着。敗者復活戦へ。
第3組には太田。残り2周を前に先頭に上がった太田だが、前での我慢勝負となる。最終周回に入り、2人にかわされてしまった太田は3着でフィニッシュ。敗者復活戦へと回る。
第5組は佐藤。4番手でのスタートとなる。レースが動いたのは、残り1周半。佐藤が前との車間を空けて仕掛けると前へと位置を上げていく。
しかし先頭の2人もスピードを上げていったため、佐藤は苦しい並走を強いられることになる。最終周回に入っても前に出れない佐藤が粘るが、外を走らされての4着フィニッシュ。佐藤も敗者復活戦へ回ることになった。
敗者復活戦
敗者復活戦は全4組、各組4人の2着上がり。佐藤が第2組、第3組に太田、第4組に梅川となった。
佐藤は残り1周を前に一気に最後尾から捲って大差で勝ち抜けを決める。太田は残り2周から最後尾からの仕掛けで1着。佐藤と太田は2回戦へと勝ち上がった。
一方、梅川も最後尾から仕掛ける展開となるが、先頭に出ることができずに外を走らされてしまう。
最終周回に入っても位置関係は変わらず、外から粘る梅川だが、最後は失速して4着となった。
佐藤、太田の2回戦(準々決勝)は現地6日のSESSION 1(昼部門)にて実施される。