コーチとしての実績

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「オーストラリア選手副団長」に就任

Women's Team Sprint Final / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

『2023世界選手権トラック』終了後にイギリス女子短距離チームのコーチを退任するカーリー・マカラク。

元世界チャンピオンの次なる仕事は、オーストラリアオリンピック委員会(AOC)の「選手副団長(Duputy Chef de Mission)」であることが、6月20日にオーストラリア自転車競技連盟より発表された。

AusCycling リリース(2023年6月20日)

オーストラリアチームのコーチも兼任か

ただしこの発表より前、6月8日に、オーストラリア自転車競技連盟はカーリー・マカラクがオーストラリアチームおよび「Queensland Academy of Sport」の短距離コーチに就任する旨を発表していた。

従ってその約2週間後に、マカラクのAOC・選手副団長任命が重ねて発表されたことになる。

なお短距離コーチを兼任するのか、AOCの選手副団長に専念するのかについてはリリース内で触れられていないが、どちらにせよ自国で大きな役割を任命されることとなった。

AusCycling リリース(2023年6月8日)

元世界王者コンビが再びタッグを組む

新たにAOCの選手副団長に任命されたカーリー・マカラク。その他すでに任命されていた4人の副団長と共に、団長を補佐していくことが主な役割となる。

そのAOCの選手団長を務めるのが、元トラック競技女子短距離選手のアンナ・メアーズ。11の世界タイトル、金2枚を含む計6枚のオリンピックメダルを獲得したレジェンド選手だ。2022年11月にAOCの選手団長へ任命された。

そしてアンナ・メアーズとカーリー・マカラクは、女子チームスプリント(2人制)で3度にわたり世界チャンピオンに輝いたゴールデンペア。団長と副団長という形で、再びタッグを組むこととなった。

カーリー・マカラク コメント

カーリー・マカラク Kaarle Mcculloch (AUS), Women's Keirin 1st Round AUGUST 4, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

「副団長として、アンナやチームとともに人々の活力をより強いものに築き上げ、サポートしていきたいと思います。そしてオリンピックに関わる全ての人にとって、記憶に残る体験を作り上げることに尽力していきます。

私の経験と知識を共有しつつ、オリンピックを目指す上で直面する困難にも立ち向かい、チーム一丸となって高みを目指していきます。

スポーツを愛していますし、多くの選手やスタッフや関係者と出会い、パリ2024オリンピックを目指していけることをとても楽しみにしています」

アンナ・メアーズ コメント

「カーリーは、プレッシャーの中でも冷静さを保ち、状況を判断し他を導いていく能力に秀でています。共に女子チームスプリントで3度の世界チャンピオンに輝き、ロンドン2012オリンピックでも銅メダルを獲得したように、私たちはまた共に力を合わせていきます。選手キャリアとは違った環境で、またカーリーと働けることをとても楽しみにしています。

東京2020オリンピックでの引退後、カーリーは大学で学位を取得し、イギリスでコーチとしても活動してきました。1年後に迫るオリンピックを目指し、選手やコーチ陣に対するサポートはもちろん、そして私を含めたリーダーチームにおいて重要な役割を担ってくれるでしょう」

Ian Chesterman(オーストラリアオリンピック委員会会長)コメント

「パリオリンピックに向けてカーリーを迎え入れられたことをとても幸運に思います。彼女なら副団長という豊富な経験を必要とする役割を全うし、アンナ・メアーズをサポートしてくれるでしょう。

フランスのパリで行われるオリンピックにて、我々チームを1つにまとめ上げ、選手がベストを尽くし輝ける環境を実現していく、非常に重要な役割です」

オーストラリアナショナルチームがパリ五輪に向けて他競技からのタレント発掘プログラムを発足