エジプトでの"世界選手権"を検討

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なぜエジプトを開催地に?

「ネーションズカップ第2戦」公式サイトは本大会をエジプトで開催することに対し、UCIメンバーの大部分の賛成を得られたことを報じている。

この大部分による賛成を後押ししたのが、エジプトが成功を収めた以下の主要2大会。

2021 UCIジュニア世界選手権トラック 2021年9月1日〜5日
2023 UCIトラックネーションズカップ第2戦 2023年3月14日〜17日

両大会の開催地となったエジプトの首都カイロにある「International Velodrome」はオリンピック基準をクリアした競技場でもあり、「エジプトがこの主要2大会を成功させたこと」に加え、エジプトの大会開催能力と、国を挙げてスポーツ環境の向上に注力していることをUCIが評価したことが、今回の任命の大きなきっかけになったとしている。

 

実はエジプトは、2021年9月に実施されたUCI理事会のミーティングで既に開催地に選ばれており、翌年6月には本大会の開催日程も発表されていた。大会開催実績によって改めて合意を得た形となる。

参照:UCIリリース(2022年6月16日)

「UCI世界選手権」史上初のアフリカ開催

2023年現在、UCI世界選手権(エリート)の開催地に選ばれた経験がないのは、5大陸のうちアフリカ大陸のみ。

通常の世界選手権とは別の大会ではあるが、2024年のエジプト・カイロで開催される『UCI Emerging Cycling Countries World Championships』。実現すれば非常に意味のある大会となるだろう。

加えて2025年には、史上初めてのUCI世界選手権(エリート)『2025 UCI世界選手権ロード』が、東アフリカに位置するルワンダの首都・キガリで開催予定だ。

参照:UCIリリース(2022年6月16日)

 

発展しつつある世界の自転車競技に注目

本記事では、『2023ネーションズカップ第2戦』の公式サイトで発表されたエジプトでの『UCI Emerging Cycling Countries World Championships』開催予定に関するリリースの内容をお届けしつつ、UCI史上初となるアフリカ開催の世界選手権についてご紹介してきた。

『UCI Emerging Cycling Countries World Championships』については、今後UCIの本サイトより公式発表があり次第、随時お伝えしていく予定だ。アフリカ諸国をはじめ発展しつつある世界の自転車競技にご注目を。

なおアフリカ諸国の自転車競技が気になる方は、各公式SNSから各国の自転車事情や美しい風景などをチェックしてみてほしい。

エジプト自転車競技連盟 公式Facebook
ルワンダ自転車競技連盟 公式Twitter(@cyclingrwanda
Tour de Rwanda 公式Twitter(@tour_du_Rwanda

Photo : 2023 Tissot UCI Track Nations Cup Cairo

エジプト・カイロで開催 国際舞台でも台頭しつつあるアフリカ王者たち/『2023アフリカ選手権トラック』リザルトまとめ