『2023UCIトラックネーションズカップ第2戦』エジプト・カイロ大会の最終日、女子ケイリンで佐藤水菜がネーションズカップ第1戦に続き2連勝となる金メダルを獲得。

佐藤の金に加えて梅川風子が5位、太田りゆは10位と、日本勢が上位争いを行った女子ケイリンとなった。

なぜか公式写真で水のCM(?)をしている佐藤

『2023UCIトラックネーションズカップ第2戦』エジプト・カイロ大会は2023年3月14日から17日に開催。大会最終日の17日には女子ケイリンが行われた。

この種目の出場は39人。第1戦を制した佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)、2020世界選手権優勝のエマ・ヒンツェ(ドイツ)、2022世界選手権500mタイムトライアル優勝のタキ マリー ディヴィン・クアメ(フランス)などがエントリーした。

日本からは佐藤に加えて第1戦で銅メダルを獲得した梅川風子、今大会のスプリントで6位と好成績を残した太田りゆも出場した。

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勝ち上がりは1回戦⇒(敗者復活戦)⇒準々決勝⇒準決勝⇒決勝の順。

日本勢が全員突破の1回戦

太田は捲り、梅川は追い込み、佐藤は先行逃げ切りで1回戦を全員が勝ち上がった日本勢。準々決勝へと駒を進めた。

女子ケイリン1回戦結果PDF

準々決勝

4着までが勝ち上がることのできる準々決勝。3組18人で争われたが、日本勢はそれぞれ佐藤が1組、太田が2組、梅川が3組とバラバラに分かれた。

第1組の佐藤は、最終周回に入る時に5番手から6番手となる。しかし残り半周で飛び出すと、一気に位置を上げて2着でフィニッシュ。

第2組の太田は4番手で最終周回へ。外側を走らされて苦しい展開となるが、最後まで粘って4着で勝ち上がりを決めた。

第3組の梅川は内側に詰まって4番手となって迎えた最終周回。残り半周で前が空いたため、徐々に位置を上げていき、2着でフィニッシュ。

この結果、日本の3人は揃って準決勝進出を果たした。

女子ケイリン準々決勝結果PDF

準決勝

各組3着までが決勝進出となる準決勝。

第1組:太田

第1組、太田は残り2周で4番手。1列棒状となった隊列はアレサ・プロップスター(ドイツ)が先頭でスピードをあげていく。残り1周では外から位置を上げてきヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)が先頭に立ち、太田は変わらず4番手。

太田が最後には外に自転車を持ち出して仕掛けるが、届かず5着となった。太田は7-12位決定戦へと回る。

第2組:佐藤・梅川

第2組。ペーサー退避後に全員がけん制し合うような形でスローダウンし、再び隊列が組まれた並びでは梅川が2番手、佐藤が3番手。残り2周では4番手となった佐藤が梅川を前にして車間を開けていく展開。

残り1周でフル加速した佐藤が仕掛けていくと、半周で先頭へ。そのまま佐藤が先頭を譲らず1着でフィニッシュラインを駆け抜けた。

2着には佐藤の仕掛けについていったニッキー・デグレンデル(ベルギー)、3着に梅川が入った。佐藤と梅川は第1戦に続き、2戦連続の決勝進出を決めた。

女子ケイリン準決勝結果PDF

衝撃の強さで佐藤が優勝

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