『UCIトラックネーションズカップ第1戦(ジャカルタ大会)』の大会3日目、2月25日。
男子オムニアムが実施され、橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)と今村駿介(ナショナルチーム)が出場。橋本は最終成績を18位、今村はDNF(途中棄権)となった。優勝はトビアス・ハンセン(デンマーク)。
日本チームにとってはパリ2024を目指す上で難しい結果を得た男子オムニアムについてお伝えする。
UCIトラックネーションズカップ第1戦 大会3日目
インドネシアの首都、ジャカルタで2023年2月23日から26日まで行われている『UCIトラックネーションズカップ第1戦』。25日には男子オムニアムが実施された。
日本からは東京2020オリンピック・オムニアムに出場、そして大会2日目のエリミネーションで見事に優勝した橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)と今村駿介がエントリー。
予選のポイントレースでふるいにかけられ、本選に出場したのは24人となった。
第1種目スクラッチでの波乱
最初の種目はスクラッチ。40周回、10kmで争われたレースは、最後の10周を迎えるまで、アタックが起こらず淡々と進んでいく。
最終スプリントに向けての位置取りが残り10周を切って始まると、集団に緊張感が増していく。残り5周となって先頭に出たのは橋本。集団の先頭で残り2周まで良い位置でレースを進めていくが、最終周回に入る前に、並走していたカザフスタンのアリヨム・ザカロフに押される形で自転車のコントロールを失い、失速してしまう(ザカロフはこの行為で降格となった)。
一方、後方では今村が前の選手の後輪に当たってしまい落車をする事態となってしまう。橋本は無事にフィニッシュするも全体の17位。今村は落車の影響で途中棄権となった。
テンポレース
第2種目のテンポレースは、残り10周となり橋本がタイミングよく仕掛けたところでレースがニュートラル(落車が発生したため、速度を落とす)されてしまう。その後は橋本にチャンスがなく、全体の13位でこの種目を終えた。
エリミネーション
第3種目のエリミネーション。前日にエリミネーションで優勝しているだけに、橋本に期待が寄せられたレースとなったが、序盤でまたしても不運に見舞われてしまう。
他の選手が除外となったところで場内アナウンスは橋本の名前をコールすると、橋本のスピードが緩まり、除外されたと思ったのか、ペダルを踏むことを辞めてしまった。レース後に橋本に話を聞いたところ、アナウンスで自分が除外されたと思ったとのことだった。橋本はこの種目の順位を18位として最終種目へ臨む。