全出場枠は「72」
チャンピオンズリーグの全出場枠数は「72」。男女で36枠ずつ。さらに男女それぞれ、短距離と中長距離にて18枠ずつが設けられている。
第1戦の開幕前に決定されるこの72選手は、全5ラウンドに出場しなければならない。
この72選手をチャンピオンズリーグの主催者側が選考していくが、その選考方法は以下のように大きく2つに分かれる。
①チャンピオンズリーグ主催者側の裁量で選考
②明確な基準による選考(世界選手権での結果から)
それぞれ順番にご紹介する。
1. 主催者側の裁量で選考(24枠)
1つ目の選考方法は、チャンピオズリーグの主催者側が持つ裁量権が大きく影響する方法。
この選考方法では全72枠のうち、24枠が決定される。男女、短距離・中長距離での各6枠だ。主な選考基準は以下の通り。
・チャンピオンズリーグ前回大会でのパフォーマンス
・ネーションズカップやUECヨーロッパ選手権を含む、2022年シーズンでのパフォーマンス
・2022年9月1日時点における、スプリント・ケイリン・スクラッチ・エリミネーションのUCI個人ランキング上位者
・その他チャンピオンズリーグ主催者が選ぶ選手
UCIトラックチャンピオンズリーグ「Qualification Criteria」
以上のように、特定の大会でのパフォーマンスやランキングなどを基準とするものの、「どんなパフォーマンスなのか」や「上位何位までの選手なのか」などは明確に言及されていないのが特徴だ。
そしてこの24枠は、『2022世界選手権トラック』の前に発表されている。
チャンピオンズリーグに内野艶和・中野慎詞の参戦が決定!2022年大会への追加招待選手が発表/『2022 UCIトラックチャンピオンズリーグ』11月開幕
2. 世界選手権の結果から決定(48枠)
2つ目は、明確な基準が設けられている選考方法。男女、短距離・中長距離それぞれ12枠ずつの、残る計48枠がこの選考方法によって振り分けられていく。
その基準とは、直近の世界選手権トラックで上位になること。世界選手権の以下の種目で、以下の順位を獲得した選手にチャンピオンズリーグへの出場権が与えられる。
短距離への出場権
「スプリント・ケイリン」それぞれの上位6位に入賞した選手。男女計24選手。
中長距離への出場権
「スクラッチ・エリミネーション・ ポイントレース・オムニアム」それぞれのメダリスト(上位3位選手)。男女計24選手。
以上の成績を残した選手がチャンピオンズリーグへの出場権を獲得できるが、もし既に出場権を獲得している選手や、その他の同一選手が各対象種目で上位に入賞した場合は、以降の上位選手に出場権が順次与えられていく仕組みとなっている。
2022年のハイライトにも?
以上本記事では、チャンピオンズリーグ(2022年大会)への出場方法について解説してきた。
何かしらの好成績や光るパフォーマンスを見せた選手のみが集まる本大会。つまり2022年シーズンを代表する選手による戦いと言っても過言ではないだろう。
2022年シーズン、どんな大会があったかを振り返りながら観戦するのも良いかもしれない。ぜひ注目してほしい。
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