「競技用自転車でトラック走路」を体験できるイベント「トラックサイクリングキャンプ in 立川競輪場」が、2022年9月17〜18日にかけて行われた。

「自転車競技の楽しさ」をテーマにしたこのイベント。8月には小中学生の男女を対象とし、宇都宮競輪場で開催されている。

「まずは楽しむことから!」鈴木真理氏が講師を務めたトラックサイクリングキャンプ2022をレポート

今回は対象を女子のみとし、小学校5年生から高校3年生までと年齢の幅を広げて募集された。

講師を務めたのは、公益財団法人日本自転車競技連盟 女性スポーツ委員会 委員の沼部早紀子氏。元自転車競技選手で、過去には全日本選手権で優勝もしている、スペシャルな先生だ。

福井や広島からの参加者も

今回集まった参加者の多くはトラック競技未経験者。初めましてで緊張している様子なので、まずは自己紹介から始まった。

ピストバイクに乗るのはこの日が初めてという人や、ロードなら経験があるがバンクでの走行はしたことがないという人、トラック競技も少しは経験があるという人まで、自転車競技歴は様々。

また遠方からの参加者もちらほら。福井や滋賀、一番遠いところでは広島から来た人も。

「普段は一人で練習をしているから、年齢が近い子たちと練習ができるのを楽しみにして来た」と話す参加者もおり、皆それぞれの想いを胸に、この日を楽しみにしていた様子だ。

バンクに出て練習開始!

まずはピストバイクの乗り方や降り方、止め方、ペダル脱着の説明を実演を交えて行う。

普通の自転車と違ってブレーキがないため、止め方にもコツがいる。足の力をコントロールして徐々にスピードを緩めるのは、初心者には少々難しい様子。

また、ペダルにシューズをはめるのに苦労する参加者もいたが、講師の沼部氏やサポートスタッフが補助しつつ、ゆっくりと慣れていくように指導。

バンクの走行は、最初は内回りの短い距離から始まり、慣れた参加者は1周400mある外回りを周回していく。

最初はふらついたりしていた参加者たちも、バンクを何周かするうちに慣れてきたのか、午前中のうちにバンクの上部を走るところまで成長していた。

早いうちからコンディショニングを意識して

1/3 Page