2022年8月26日よりスタートした『2022全日本選手権トラック』。大会2日目に実施された男子スプリントでは寺崎浩平が優勝した。寺崎は2021年に続く連覇を達成。今大会のケイリンでも日本一のタイトルを狙う。
スプリントのルール
スプリントはトラック3周、1対1で先着を争う種目。 予選は、助走をつけてスタートする200mタイムトライアルで実施され、 その後の本戦は、1対1の対決となり、トーナメント方式で勝者が決まる。
今回の出場メンバーは13人。昨年チャンピオンの寺崎浩平ほか現役ナショナルチームメンバーに加え、元ナショナルチームの村田佑樹、東京2020オリンピック出場の脇本雄太などが出場した。
予選
予選は200mフライングタイムトライアル。これまでの日本記録は脇本雄太が東京オリンピックで記録した9秒518、大会記録は深谷知広が2020年に記録した9秒672となっている。
1番目に出走した市田龍生都(中央大学)が9秒942を記録すると、しばらく9秒台のタイムが出なかったが、7番目に出走した中野慎詞(ドリームシーカーレーシング)が9秒743で暫定1位に。そこからは9秒台が連続。ハイレベルな戦いとなった。
準々決勝〜準決勝
予選で9秒台を出した8人が準々決勝に進出。組み合わせと結果は以下の通りとなった。
中野 vs 市田
2本とも中野が先着。
小原 vs 脇本
2本とも小原が先着。
太田 vs 山﨑
ストレートで山﨑が勝ち上がり。
寺崎 vs 新山
1本目は寺崎、2本目は新山が先着。もつれ込んだ3本目で寺崎が勝利し、勝ち上がりとなった。
準決勝は以下の組み合わせ。勝った方が1-2位決定戦、負けた方が3-4位決定戦に進む。
中野 vs 寺崎
1本目は寺崎、2本目は中野が先着。3本目にも連れ込んだ戦いを寺崎が制した。
小原 vs 山﨑
こちらも戦いは3本目までもつれこむ。1本目は小原が取ったが、2本目・3本目を山﨑が勝ち取り、決勝へ進出となった。
決勝
寺崎vs山﨑のチーム楽天Kドリームス対決。
1本目は山﨑が前、寺崎が後ろでスタート。最終ストレートで寺崎が差す形で1本目を先取。
2本目は寺崎が前、山﨑が後ろとなる。残り2周となるところで山﨑が前に出ていくと両者のスピードがアップ。1車身ほどの差で山﨑との距離をとって山﨑の動きをトレースするかのように追うのは寺崎。
残り1周を切り、山﨑が踏み込んでいくが、ラスト半周で追い上げた寺崎が僅差のフィニッシュを制して先着し優勝が決まった。
3-4位決定戦は中野vs小原のドリームシーカー対決。ルーキー中野が譲ることなく2本先取し、3位となった。