朝のおむすび弁当を食べながら…
自転車の奥深さに軽く戦慄する今日この頃。
早朝の東海道新幹線内にて、「朝のおむすび弁当」なる割とテンションが上がる朝食を貪りながらキーボードをひっ叩いている競輪初心者アオヤギです。
たかだか数回コラムを寄稿しただけなのにも拘わらず、何だか本当に文章で生計を立てている人間であるかのような錯覚を覚えてしまうのだから、人間という生き物は本当に単純だ。
そんな自分に軽く酔いしれながら、ふと一つの疑問が頭の片隅からモワモワっと沸き出してきた。
「トラック競技」という単語だ。
※今回は編集Tにけしかけられたのではなく自発的にテーマ考えましたよ!なんたる進歩!!!!
当コラムを書くことになった際、全くこの世界の事を知らない旨を伝えたところ、真っ先に出てきた単語、それがトラック競技。
その時は何も気にする事なく聞き流していたのだが、前回のコラムで自転車の事を調べている時にもチラチラとこの単語を目にしたので、どうやら無意識に気になっていたようだ。
何となく…、何となくではあるのだが、どうやら「競輪」の別称などという簡単な話ではなさそうだ。
自転車の世界におけるトラック競技とは?
なので今回はちょいとこのトラック競技という単語について調べてみようと思う。
となったときにやることはただ一つ。武器も何も無いのだから、知識の宝庫であるインターネッツで検索だ!
トラック競技
短距離種目
1km(500m)タイム・トライアル
ただひたすらタイムを求めて走り抜けるスピード種目。個々の完走タイムを計測し、その優劣によって順位が決定される。1kmタイムトライアルの場合、トップ選手の走行時間はおおよそ59秒~63秒ぐらい。時速にし60km/h前後になる。男子は1km、女子は500mで行われる。スプリント
通常2名(場合によっては2~4名)の競技者が笛の合図とともにスタートし、先着したものを勝者とするレース。
人間のスプリント持続時間は長くても10数秒間、距離にすると200m程度といわれるが、フルパワーを発揮して疾走するシーンは迫力十分。さらに選手にとってやっかいなのは目に見えない風圧と呼ばれる空気の壁。先行か追い抜くかによって体力の消耗度も違うが、ゴール手前200mぐらいまでは仕掛けのタイミングをめぐって様々な駆け引きが行われる。ゴール手前の爆発的なスプリント合戦と、それまでの様々な駆け引きがこのレースの見どころだ。250mトラックの場合、予選は3.5周の最後の200mを計側したタイムで争われ、本戦は3周で競われる。チーム・スプリント
1チーム3名(女子は2名)で編成され、3周のタイムトライアルで競われるレース。それぞれの選手が1周回ずつ先頭を引いた後にチームから離れ、最後の1人がゴールしたときのタイム(男子は3周、女子は2周の完走タイム)の優劣によって勝敗が決まる。ロケットが役目を果たし次々に切り離されていくように、段々人数が少なくなっていくが、スピードは衰えずに走りきる豪快さが魅力。競技場によって周長が異なるため、世界記録は250mトラックのみ公認される。
ケイリン
日本で生まれて発展してきたのが「競輪」。それが輸出され、国際種目に採用された。 世界選手権はもちろん、オリンピックではシドニーから正式種目として採用された。ペーサーは電動アシスト付き自転車を使用する。ペーサーがスタート時30km/h、徐々に50km/hまでペースアップしてフィニッシュ前およそ750mで走路を離れる。先頭を走る選手の風圧によるハンディを解消するためにこのようなスタートの方法が行われる。がペーサーが退避してからはベストポジションをキープするための駆け引きが激しく行われ、最後の1周回で一気に勝負が決まる。距離は250mトラックの場合1500m前後で行われる。中・長距離種目
個人パーシュート(個人追抜競走)
ホーム・ストレッチとバック・ストレッチから相対する2名の選手が合図とともにスタートし、お互い前にいる選手(対戦 相手)を力の限りを尽くして追い抜くレース。追いつかない場合は、所定の距離を完走し、その完走タイムの優劣によって勝敗が決まる。男子4km、女子3km、男子ジュニア3km、女子ジュニア2kmで行う。
チーム・パーシュート(団体追抜競走)
個人追抜競走の団体版で、4kmを1チーム4名(男女共)で、タイムを計測して優劣を競う。タイム計測は3番目の選手の前輪前端。個人パーシュートと大きく違うところは、4名が空気抵抗による減速と疲労を避けるため、順番に先頭を交代しながらレースを進めていくこと。団体種目ならではのチームワークが見ものだ。
スクラッチ
スクラッチは、最大24名(250mトラック)の複数選手によって競う。定められた距離を走りフィニッシュ順位を競う個人種目。ひとことで言えば、トラック競技場で行うロードレースと考えるとわかりやすい。但し、獲得周回数が最優先。2002年世界選手権種目とし採用されている。
ポイント・レース
最大24名(250mトラック)の複数選手によって競う。成績はレース中に設けられているポイント周回(2㎞に近い距離)で与えられる得点の合計で決められる。(1位通過=5点、2位通過=3点、3位通過=2点、4位通過=1点)その他、他の選手たちを1周追い抜いた選手には20点が与えられる(LAPすると言います)。得点合計が同じ場合、ゴール時の着順で優劣をつける。なお、250m以下のトラックにおいては、ポイント周回は10周ごとに設定されている。
マディソン
名前の由来は、マディソン・スクエア・ガーデンで人気種目であったことに端を発する。この種目 はポイント・レースを2人1組で交代しながら行うもの。ポイント・レースの迫力にプラスして、ハンドスリングといわれるチームプレーの巧みな技が十分に楽しめるレースだ。走路を上段と下段に分割して、下段はレースを展開しているエリア、上段は休憩のためのエリアとし、自分たちのスピードを落 とさないように交代しながら得点やラップを重ねていく。また、交代するときのパートナーへの合図やタッチの方法も楽しめるポイントだ。100周25km、世界選手権では200周50kmで競われる。
複合種目
オムニアム
陸上の十種競技の様に複数の種目で構成される競技で、1日間で4種目を走る。各種目の順位により与えられるポイント(1位40点、2位38点、3位36点・・・。)の合計の一番高い競技者が勝利。ただし、最終種目のポイントレースでは、レースの得点がそのまま加減算され、最終順位が決定する。種目順も下記の通り決められており、スタートしなかった競技者は以後の種目に参加する事は出来ない。
①スクラッチ
②テンポレース
③エリミネーション
④ポイントレース
日本自転車競技連盟公式サイトより引用
一周の長さは日本独自
多種多様過ぎてビビった・・・。自転車の競技ってこんなにあるの!?これにすっかり興味を抱いてしまい、Wikipedia大先生も調べてみることに・・・
すると更なる驚きの事実が・・・っ!!
一周の長さは海外では250mが多いが、日本では競輪の法律が影響していて400m~500mとなっている所がほとんどである。なお333.3mの走路もあるが、これは3周で1000mの扱いとなっている。
一周の長さ!!!世界標準は250mなのに日本のトラックは400m~500m!!?
単純に約2倍じゃないか!
んでそこには「法律」が影響しているって!!!?
スポーツに「法律」が影響を及ぼすなど考えたこともなかったので、目から鱗というか何というか・・・、驚いたというよりも感心してしまった、という方が本音。
前回のコラムでも言ったが、奥深過ぎぃぃぃ!!!!!
とまぁそんな競技場でやる自転車競技の総称が「トラック競技」若しくは「トラックレース」と云う訳だ。
で、個人的に無茶苦茶気になってしまったのが、「ケイリン(KEIRIN)」だ。
これ「競輪」となにが違うの!!?
奥が深いを通り越して素人には混沌(カオス)にしか最早感じられなくなって来てしまったよ・・・。
足を突っ込めば突っ込むほど世界が広がり、何から着手すれば良いのか判らなくはなって来ているが、個人的に「競輪」と「ケイリン(KEIRIN)」・・・、言葉遊びかよ、と思わずツッコミたくなってしまうこの二つの競技の違いがどうしても気になるので、次回は取り敢えずこのあたりを調べてみようかな、と思う。
ではまた!
文/アオヤギソースケ