2人1組で走るマディソン、男子種目には窪木一茂と橋本英也がペアで出走し、終盤の追い上げで6位となった。優勝はBEAT Cycling所属の2人(ヨエリ・ハビック&ヤン・ウィリアム・ファンシップ)、この種目の欧州チャンピオンでもあるオランダチームが圧倒的な力で勝利した。
5月15日、カナダのミルトンで開催されたUCIトラックネーションズカップ第2戦、大会3日目に実施された男子マディソンには窪木一茂と橋本英也のコンビが出場した。参加は18チーム、36人の選手たちが集まり、平均時速57kmの信じられない速さでトラック200周・50kmの死闘を繰り広げた。
レースレポート
レースは10周に1回、20回のポイント周回で争われる。
序盤からフルスロットルでポイントを量産していったのはオランダとイギリス。この2チームが常に集団の先頭でポイントを獲得していき、中盤の100周を過ぎたところではドイツも加わりラップ(1周追い抜き)を成功させて一気に他のチームの勝負権を奪ってしまった。日本チームは集団の中段から後方を行き来し、交代のミスもありポイントが獲得できないまま後半戦へ。
後半戦もレースは変わらず、ポイント周回には必ずオランダとイギリスが絡んでいく。そして16回目のポイント周回でオランダがスプリントをしていくと、日本チームの窪木が猛スパートでオランダを抜き去り5ポイントを獲得。
次のポイント周回も4着1ポイントと終盤になってギアを上げていく日本チーム。しかし18、19回目のポイント周回では着に絡むことが出来ず、順位アップのチャンスは最終ポイント周回のみとなる。
最終ポイント周回では、既に優勝を決めたオランダは後方で流していたが、2位のイギリスと日本のデッドヒート。窪木が仕掛けるも、イギリスに僅かに届かず2着6ポイントを獲得となった(最終周回は獲得ポイントが2倍のルールがある)。
終わってみれば時速57kmの高速レースを制したのはオランダ、2位にイギリス、3位はドイツ。日本は終盤の追い上げで12ポイントを獲得し最終成績を6位とした。