最後まで誰が優勝するかわからないレースを制したのは梅澤幹太(松山工)。将来オリンピックを目指す若手の嬉しい初戴冠となった。

2022年3月24日、大分県別府競輪場にて全国高等学校選抜自転車競技大会のトラック競技最終日となるレースが行われた。この記事では男子のポイントレースの模様をお伝えする。

落車に加え、最後までわからない勝負の行方

24km、計12回のポイント周回で得られるポイントの合計を争うレース。

24人が出場したレースだが、中盤で大規模な落車が発生し、その影響でおよそ半数がDNFとなってしまう。

最終ポイント周回前では、梅澤幹太(松山工)が19ポイントで暫定トップ、2位には鎌田晃輝(松山学院)が17ポイント、続いて別府拓真(岐南工)が15ポイントで追う展開。

鎌田晃輝(松山学院)

別府拓真(岐南工)

勝負は最終周回でのポイント獲得に持ち越される。

最終周回前に集団からアタックした児玉誠虎(六甲アイ)が後続を突き放して単独でフィニッシュラインを駆け抜けた。それまで8ポイントしか獲得していなかった児玉が18ポイントと一気に2位にジャンプアップを果たすことに成功した。

児玉誠虎(六甲アイ)

優勝争いは暫定トップだった梅澤が3着フィニッシュして、4ポイントを追加。リードを守って表彰台のトップを飾った。

梅澤幹太(松山工)

3位には別府拓真。最終周回で暫定2位だった鎌田がポイント獲得を果たせず、別府は4着フィニッシュで2ポイントを追加して合計17ポイントで並んだが、フィニッシュ順位が上位だったために3位となった。

優勝:梅澤幹太(松山工)インタビュー

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