ミャンマー・ネピドーで2月8日に行われた、アジア選手権ロードレース2018のチームタイムトライアルで、新城幸也(バーレーン・メリダ)を含む日本チームが見事優勝を飾り、日本に一つ目の金メダルをもたらした。
チームタイムトライアルにはアジア各国から7チームが出場。長い平たん路に、後半は緩やかなアップダウンが組み合わされる70kmのコースレイアウト。気温の上昇を回避するために、朝8時から2分間隔で各チームがスタートしたが、自転車レース初開催のミャンマーということもあり、交通規制が充分に行われていないという危険な状況でのレースとなった。
日本チームは序盤、コース上の交差点で一般車が入り込み、ブレーキを余儀なされる場面もあり、30km地点の中間計測ではライバルチームとして名前が挙がるイランチームに20秒のリードされた。
しかし、日本チームの新城幸也、別府史之(トレック・セガフレード)、畑中勇介(チームUKYO)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(キナンサイクリングチーム)、松田祥位(岐阜第一高校)ら6選手が一丸となり、終盤で巻き返した結果、イランチームに26秒のタイム差をつけてアジアチャンピオンの座を勝ち取った。
アジア選手権ロードレース2018は2月12日まで、ジュニア、U23、エリートと各カテゴリーの個人タイムトライアル、ロードレースが開催される。
新城幸也選手のコメント
うれしいです。U23の選手や高校生という若いメンバーと一緒にこの成績を出せたことは、日本にとって、大きな意味のある1勝だと思う。
この後もそれぞれの個人種目があるので、若手選手たちも良い自信につながると思うし、自分も個人ロードレースに向けて勢いが付きました。12日(個人ロードレース開催日)まで調子を崩さないように過ごします。
交通規制の点など、大会運営側の課題はたくさんあると思うが、初めての開催国なので、今後改善していき、大きなスポーツイベントに発展していけるようになってほしい。
Text : Miwa IIJIMA