中東のドバイ、アブダビを舞台に開催される1週間のステージレース、UCIワールドツアー『UAE Tour』は、新型コロナウイルスの影響で第5ステージで閉幕となった。このレースに出場していた新城幸也選手(バーレーン・マクラーレン)のTEAM ユキヤ通信にて、その後の経過について報告があった。

バーレーン・マクラーレンは全員陰性

アラブ首長国連邦で開催中のUCIワールドツアー『UAE Tour』中に関係者の新型コロナウイルス感染が確認されたことにより、残り2ステージを残してレースは閉幕、関係者全員がホテルで隔離措置され、検査が行われていた。

新城選手及び、新城選手の所属するバーレーン・マクラーレンはチーム全員の陰性が確認された。

新城選手は現在日本に帰国中。感染拡大により様々な制限が課せられる日本に帰国するリスクも考えられたものの「検査を受け陰性が証明された人のみ、自分のパスポートの国に帰ること」という条件付きの措置であったため、帰国することとなった。

主催者からの発表によると、チームや大会関係者の中から、これまでにイタリア人2人、ロシア人2人、コロンビア人1人、ドイツ人1人の計6人の陽性が確認され、チームから陽性者が出た3チームについては全員が現在もホテルでの隔離生活を余儀無くされている状況とのこと。

また、イタリア政府の発表により3月いっぱい(30日間4月2日まで)イタリアにおける全てのスポーツイベントの中止が決定された。ロードレースにおいても、100年以上の歴史ある伝統レースを含む10レースが中止対象となった。

新城選手は3月10日にフランスに戻り、次のレースは4月6日からのスペインでのワールドツアー、ペイゴスコとなる予定。

国内オリンピック選考ポイントを30p加算

新城選手は総合成績49位でレースを終えたこととなり、UCIポイント5ポイントを獲得。

国内のオリンピック選考のためのポイントの計算において、ワールドツアーレースの場合はUCIポイントに6を掛けて算出する。現在国内選考ランキング1位の新城選手は、このレースで選考ポイントを30ポイント加算。現時点で413ポイントとなり、2位との差を広げることとなった。

Text : Miwa IIJIMA
TEAM ユキヤ通信 2020 №16』
5 March Japan
ーNFORMATION The race has been canceledー