ツール直後のオリンピックへ

2021年6月26日から始まった世界最大のレースであるツール・ド・フランスが7月18日に閉幕し、東京オリンピックの男子ロードレースがその6日後、7月24日に行われる。

7月16日時点でまだツールを走っている40人以上の選手たちが、パリからそのまま東京へと向かうことになる。(途中リタイア者含めると50人以上がツールと東京オリンピックロードレース両方にエントリー)

普通に考えれば、ツールで21日間もの戦いを終えた後、疲れ切った状態で選手たちのコンディションは最悪のように思えるが、グランツールを走り終えた後の強者たちは逆にものすごく調子が上がった状態になるそうだ。

しかし、今回の舞台となる東京までの移動時間は丸1日以上。

かつ今大会は感染対策もあり、通常の移動よりもさまざま時間を要することは間違いなく、さらには時差の影響や高温多湿な日本の気候への順応など多くの課題がある。

既に日本入りしているツールを走っていない選手であったり、ツールを走っていても途中リタイアの選手(とはいえ、怪我などの影響によってリタイアしてしまった選手がほとんどで、オリンピックを理由にリタイアしている選手は少ない)に利があるようにも感じられる。

ツールを終えたばかりの選手たちが短い期間で調整を行い、どれだけのパフォーマンスを発揮できるかどうかが鍵となりそうだ。

ワールドツアーの経験をどう生かすか

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