ロードレースのコースが武蔵野の森公園〜富士スピードウェイに
富士スピードウェイが2020年東京オリンピックのロードレースゴール会場および個人タイムトライアル会場として、2月3日に韓国・平昌で行われた国際オリンピック委員会(IOC)理事会において正式承認されたと発表した。
これまでは皇居外苑をスタート・ゴール会場とされていたが、一般道路を封鎖して行うロードレースの競技が一般交通への影響が大きいこと、富士山周辺のルート設定への要望論もあり、武蔵野の森公園をスタート地とし、富士スピードウェイをゴール会場とするコース案が検討されていた。
東京オリンピックでのロードレースコースなど詳細については、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と関係各所で協議され、別途発表を予定しているという。
富士スピードウェイ株式会社 代表取締役社長 原口英二郎氏のコメント
このたび、日本を象徴する富士山の麓にある富士スピードウェイが、東京2020オリンピックで行われる自転車競技のロードレースゴール会場と、個人タイムトライアル会場として正式決定したことを受けて、大変光栄なことであると同時に、責任の重さを感じております。
今後、関係機関の皆様、地域の皆様、 また自転車競技ファンの皆様と共に、安全・快適なオリンピックが開催できるよう、準備を進めてまいります。
F1日本グランプリの開催サーキットでの渋滞問題
富士スピードウェイは静岡県駿東郡小山町にある全長4,563mの国際コースで、収容人数11万人。現在はトヨタ自動車がオーナーである。F1日本グランプリが開催されるサーキットとして世界的にも有名。
東名高速道路の御殿場インターが最寄りであるが、F1などのレース開催時には抜け道も少ないため大渋滞が発生する問題もある。
2020年に向け、新東名高速道路の延伸に向けた工事も進められており、富士スピードウェイ近くに小山スマートインターチェンジが建設される予定だ。これにより、懸念されている周辺の交通混乱や輸送問題が改善されることを期待したい。