真夏の南半球、オーストラリア・アデレードで開催中のサントス・ツアーダウンアンダーに参戦中の新城幸也選手。第4ステージの模様が現地から届いた。


第4stageは距離は128kmと短いものの、終盤に総合争いが動き出す山岳が設定されている重要なステージ。第3stageのような距離の短縮はなかったものの、最高気温40度オーバーの予報が出ていたため、主催者の決定により、スタート時間が1時間早められてレース開始となった。
連日の猛暑のせいで、暑さに慣れていないヨーロッパの選手たちは消耗を隠し切れない様子が目立つ中、暑さに強い新城はチームメイトのためにボトル運びを積極的に行った。
本人曰く「調子はバツグン!!」と、ひときわ元気な様子で、総合上位を狙うエース3選手をタイム差なしの同タイムの先頭集団に送り込む仕事をこなし、ドメニコ・ポッツォヴィーボ(イタリア)が7位、ヨン、ゴルカ・イザギレ兄弟(スペイン)もタイム差なしの同集団でレースを終えることができた。新城はトップから3分56秒遅れの46位でレースを終えている。
以下、本人のコメント
「今日は最後の勝負所となる登りで、エースの3選手が安全に良いポジションで登り始められるように守ることがオーダー(自分の役割)だった。」

スタート前、かわいらしいファンのサインに応える新城 photo Cor Vos / Miwa IIJIMA

「猛暑のため、ボトルの水もすぐにお湯になってしまい、飲むのも、かぶるのも無理な状態、お茶葉入れて走ったら、美味しいお茶が出来上がるのではと思うほど(笑)
なので、10km~15kごとにチームカーからボトルを受け取りみんなに運び、130km弱のレースなのに相当な量のボトルの水を消費した。オーダー通りにエースの3選手を登りの麓で前方に引き連れ、自分の仕事は終わり。その後は集団から遅れたが、フィニッシュまで10km以上あったので、山岳賞頂上まで練習のつもりで走りました。
<明日がいよいよ総合が決まるステージ。チームリーダーの3人も調子良さそうだし、イザギレは今日のステージでも最後、アタックして抜け出す場面もあったたり、モチベーション高いので、働きがいがあります!!」
大会オフィシャルサイト:www.tourdownunder.com.au

『Teamユキヤ通信2018 No.5』19,01,2018 at Adelaide Australia

Text:飯島美和