2018年1月24日から27日にかけてアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるUCIアジアツアーのひとつ「シャールジャ・ツアー(2018 Sharjah Tour)」に向けた日本の派遣選手団が発表され、ツールドおきなわ優勝のマトリックスパワータグ佐野淳哉選手らが出場する。

シャールジャ・ツアーとは?

アジアツアーの1つで、アラブ首長国連邦の首長国のひとつシャールジャで開催される。2013年より開催されており、2016年にはUCIカテゴリが2.2から2.1に変更されている。

カテゴリは1がデイリーツアー(1日で終了する大会)、2がステージツアー(複数日にわたって開催する大会)に分けられ、さらにそこにグレード(上からワールド・ツアー/HC/1/2)が付属して表記される。シャールジャ・ツアーの2.1は「ステージツアーのグレード1」を表している。

シャールジャはどんなところ?

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シャールジャはアラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ「シャールジャ国」の首都。ドバイの東15kmほどに位置しており、昔から貿易などで栄え、最近ではドバイのベッドタウンとして発展している。イスラム伝統建築のスークや有名なモスク群があり、アラビアらしさを色濃く感じることができることから、先進的かつ開放的なドバイとは対照的といえる。

また住民の多くは厳格なイスラム教徒で、国内での酒類の販売、飲酒は禁止されており、肌の露出にも厳しいという面も持っている。

過去のシャールジャ・ツアー

開催年 総合優勝者 チーム
2013 ローマン・バン・ウーデン Node 4–Giordana Racing(現在はCCN Cycling Team)
2014 アレクサンドル・プリューシュキン Skydive Dubai Pro Cycling(現在はSynergy Baku Cycling Project)
2015 ソーフィアン・ハディ Skydive Dubai Pro Cycling
2016 アディル・ジェロール Skydive Dubai Pro Cycling

sharjah international cycling tour 2016(youtube)

2018 シャールジャ・ツアー開催情報

大会期間

2018年1月24日(水)~1月27日(土)

開催地

アラブ首長国連邦(UAE) シャールジャ

レースカテゴリー

 男子エリート(ME)

レースクラス

2.1

UCIツアーカテゴリ

アジアツアー

UCI公式ウェブサイト:www.sharjahtour.ae

2018年日本派遣選手団(6名)

佐野 淳哉(静岡・マトリックスパワータグ)

佐野淳哉選手 参照:JBCF

1982年、静岡県出身。大学卒業後、2005年にブリヂストン・アンカーに加入し国内外で活躍。2016年よりマトリックスパワータグに所属している。

【直近の戦績】

  • 2017 第51回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ 優勝
  • 2017 ツール・ド・おきなわ2017 優勝

岡本 隼(東京・日本大学/愛三工業レーシング)


1995年、神奈川県出身。トラック競技とロードレースの両方で活躍を見せる。2018年より、日本大学のほか愛三工業レーシングにも所属。

【直近の戦績】

  • 2017 アジア選手権U23男子ロードレース 優勝
  • ツール・ド・北海道2017 第2ステージ優勝/個人総合3位/ポイント賞総合1位

小野寺 玲(栃木・宇都宮ブリッツェン

ボルタ・シクリスタ・バレンシア2017:第4ステージ

【直近の戦績】

  • 2017年 アジア選手権U23 個人タイムトライアル 優勝
  • ボルタ・シクリスタ・バレンシア2017 第4ステージ 2位
  • 2017 Sun Hung Kai Properties Hong Kong 新人賞
  • 第4回JBCF おおいたいこいの道クリテリウム優勝

石上 優大(神奈川・EQADS)

石上優大選手:左から1番目

1997年神奈川県出身ツール・ド・フランスと2020東京五輪での活躍を目指す、自転車ロードレースチーム「エキップアサダ」、その中でも次世代選手の発掘と強化のために発足された「EQADS(エカーズ)」に所属。2017年ジャパンカップではUCIポイントを獲得するなど、今後の活躍が期待される。

  • ロメット・シャイヨール2017 優勝
  • 2017 ジャパンカップサイクルロードレース 21位(U23選手2位)
  • 第4回 JBCF おおいたサイクルロードレース P1第4位
  • 全日本選手権タイムトライアル U23 3位

草場 啓吾(京都・日本大学)

草場啓吾選手 参照:JCF

1996年、愛知県出身。日本大学競技部所属。インターハイなどで成績を残し、2016年全日本自転車選手権大会ではチームパーシュートで優勝をするなど、今後の活躍が期待される若手のひとり。

  • 2017 第72回国民体育大会 自転車競技会ロード・レース 優勝
  • 2017 ツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2) 山岳賞総合 2位

松田 祥位(京都・日本大学)

松田 祥位選手 参照:JCF

1999年岐阜県出身。自転車を始めてから2年という経験の浅さにも関わらず、2017インターハイ・トラックレースでは日本記録を塗り替えるなど、日本のジュニアの中でトップクラスの成績を誇り、これからの成長に大きな期待がかかる。

  • 2017 インターハイ・トラックレース 3km個人追い抜き 優勝(大会新)
  • 2017 ツール・ド・DMZ 第1ステージ 優勝/個人総合 7位
  • ロードレース世界選手権ジュニア男子ロードレース 28位
  • 全日本選手権タイムトライアル 男子ジュニア 1位