ラパルティアンUCI会長「映像解析の専門家によるサポートを取り入れていく」

UCIの新会長デイビッド・ラパルティアンは「一連の件はUCI審判の仕事がいかに重要で、また困難なものであるかを表しています。来シーズン、UCIはワールドツアーでは“サポートコミッセール”として映像解析の専門家の意見をコミッセールパネルに取り入れていく。」とコメント。

ペテル・サガン「UCI審判の仕事は難しい」

ペテル・サガン

ペテル・サガンは「過去は既に忘れた。全ては我々のスポーツの未来へ向けた改善であり、ヴィッテルで起きた一件が、UCI審判の仕事がいかに難しいものであり、UCIが改善策を導入する必要性を明確化した事は歓迎する。自分のケースが、より良い発展の一助となることを喜ばしく思う。我々のスポーツは時にヒートアップするため、公平で理解が得られる判断は非常に重要だから。」と、この改善策を歓迎した。

ボーラ チームマネージャー「間違えた事は何もしていない」

ボーラ・ハンスグローエのチームマネージャー、ラルフ・デンクは「ペテル・サガンがマーク・カベンディッシュの落車を引き起こしていないとハッキリさせることが、常に我々の目標でした。これは当初から一貫したペテルの立場でもあります。選手が落車したり怪我することを望む人はいませんが、ヴィッテルでの事件はスプリントの最中に起き得る事故でした。チームマネージャーとして、私は選手やスポンサーを守ることが仕事です。チームとしてやれる事をやりました。改めて、ペテルとチームは何も間違えた事をしていないと強調します。」とコメントした。

ディメンションデータ、当事者ながら捜査に関われず「とても驚いている」

しかし、一方の当事者であるマーク・カベンディッシュの所属するチーム・ディメンションデータ代表ダグラス・ライダー氏は、一連の過程に介在していない事へ対し「UCIへ詳細な説明を求めるつもりだ。仲裁裁判所への訴えを妨げていたのがボーラ・ハンスグローエによるものだと理解した。今日の発表によれば、実際のレース当時の検証も含まれていたという。重篤な怪我を負った選手がいるチームである我々が、その捜査の過程で関わらなかった事にとても驚いている。」とコメント。

チームとして、この事件に関するコメントは行わないとしつつも「この件でマーク・カベンディッシュはシーズンを終えざる得なかった事を強調したい」と怒りをにじませた。