あと少しの力と連携

2017年9月22日に行われたロード世界選手権2017男子U23ロードレースの、浅田 顕氏によるレポート。

ノルウェー・ベルゲン市街地に特設された1周19.1㎞のサーキットには複数の短い登り区間と石畳があり周回を重ねるごとに消耗に繋がるコース。

日本チームは雨澤をメインに目標15位以内を狙う。

レースはスタートから岡篤志と山本隼を含む6名が先行し、2人は逃げグループから追撃グループへの合流を期待。一方、ホストチームノルウェーと隣国デンマークがペースをコントロールするメイン集団では雨澤毅明、岡本隼小野寺玲が本格的なペースアップに備える。

本格的なペースアップは10周中ラスト4周回目で攻撃型の主力選手による追走が出来、しかもその勢いは一気に岡と山本の逃げグループを破壊して新しい先頭グループを形成。しかし、集団も複数の主力国のペースアップで集団を元に戻しレースはいよいよ最終回へ突入。

岡本のフィニッシュ Photo : JCF

最後の坂では先頭グループは40人に絞られる中、好位置で終盤に突入した雨澤と岡本があと一歩のところで残る事が出来ず、今回U23チームの目標達成には及ばなかった。

今回は警戒した雨や低温の影響の少なく、目標順位を残すための展開にも恵まれながら、近年では最高の実力を持つ今年のU23代表チームをして、あと少しの力と連携が足りなかった。

U23については2018年の新しいシーズンの事を早速明日から考え、より強力なチーム作りを行ってゆきたい。

Text : 浅田 顕

9月22日ロード世界選手権2017男子U23ロードレース 結果

順位 選手名 タイム
1 COSNEFROY Benoit フランス 4時間48分23秒
2 KAMNA Lennard ドイツ
3 SVENDGAARD Michael Carbel デンマーク +3秒
46 岡本隼 日本  +1分50秒
59 雨澤毅明 日本
111 岡篤志 日本 13分24秒
DNF 小野寺玲 日本
DNF 山本隼 日本

コース長:191km、エントリー者数:178名

原文:日本自転車競技連盟

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