2025年6月9日、自転車トラック競技日本ナショナルチームの内野艶和と池田瑞紀が、スイスで開催されたロードレース大会にて“ワンツーフィニッシュ”を飾った。
現地から届いたリリースや写真とともに、2人の活躍をお伝えしていく。
スイスのコンチネンタルチームで活動中
トラック競技・女子中長距離の選手である傍ら、2025年春よりスイスのウィメンズコンチネンタルチーム「NEXETIS」に加入し、ヨーロッパで活動中の内野艶和・池田瑞紀の2人。
チーム所属期間は拠点をスイスに移しトレーニングはもちろんのこと、レースにも参戦。
2人の派遣は日本にとって、『2028ロサンゼルスオリンピック』に向けた選手強化という目的も擁しており、先日の『ジャパトラ』で2人の姿を見られなかったのも、この“欧州修行”が関係している。
そんな背景のもと、スイスを拠点に活動する内野と池田。
これまでにもロードレースに出場し内野が表彰台を獲得する活躍を見せてきたが、6月9日、ついに日本人2選手によるワンツーフィニッシュが実現した。
内野が大差で優勝 池田は3位フィニッシュ(6月8日)
まずは6月8日に開催された『スイスロードシリーズ マルティニーステージ』のレポートから。
『Swiss Road Series(スイスロードシリーズ)』の1戦として開催された本レースは、912mのコースを50周回するクリテリウム形式で実施。
さらにポイント周回が10回設けられ、順位は総合ポイントで争われた。
本レースを圧倒したのは、トラック競技ポイントレースで世界3位にも輝いた実績を持つ内野。
10回中8回もポイント周回をトップで通過し、最終周も1着フィニッシュ。2位に20ポイント差を付け、唯一の100ポイント台で優勝を勝ち取った。
同チームの池田も全てのポイント周回にてポイントを獲得。最終周は内野に続く2着でフィニッシュし、総合3位で内野とともに表彰台に登る活躍を見せた。
Photos : Swiss Cycling / 360DSM
レースリザルト
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | 内野艶和 | NEXETIS | 104 | |
2位 | ラーラ・クレーマン | Lara Krähemann | Team Q36.5-Amacx | 82 |
3位 | 池田瑞紀 | NEXETIS | 77 |
内野・池田のワンツー!総合順位で内野が首位を猛追
内野が優勝、池田が3位を獲得したスイスロードシリーズの翌日の6月9日、2人は『ナショナル ウィットサン レース』に出場。
1周7.1kmのコースを12周し、フィニッシュの着順を競うロードレースだ。
レースはトップ集団による最終スプリントに持ち込まれる展開に。
最後のスプリントを制したのは内野。前日に続き2連勝を飾る大活躍を披露した。
そして2位に続いたのは池田。前日の3位から1つ順位をアップさせ、日本選手によるワンツーフィニッシュを決めた。
なお内野は、5月にも優勝を含む表彰台入りを複数回果たしており、レースシリーズでの総合ポイントは今大会での活躍で「431」までアップ。「450」ポイントで総合トップを走る選手へ猛追をかける形となった。
レースリザルト
順位 | 選手名 | 所属 | タイム | |
1位 | 内野艶和 | NEXETIS | 1:58:33 | |
2位 | 池田瑞紀 | NEXETIS | 1:58:33 | |
3位 | マーラ・ヴィンター | Mara WINTER | VC Surselva | 1:58:33 |
Photos : Nationales Pfingstrennen – Ehrendingen
8月には海外組が凱旋予定!
本記事では、スイスのコンチネンタルチーム『NEXETIS』に所属する内野・池田の活躍をお届けしてきた。
同じく欧州のロードチームで活躍する垣田真穂など、More CADENCEでは“海外組”の活躍を今後も発信予定。
内野・池田・垣田の3人は、8月に伊豆ベロドロームで開催される『2025全日本選手権トラック』への出場も予定している。
海外のレース映像などの視聴は機会が限られてしまうかもしれないが、所属チームや選手本人のSNSでは、現地での活動の様子がアップされている。
8月の「凱旋」に向け、トラック競技選手との二足の草鞋を履いて海外で活躍する選手たち。引き続き動向をぜひチェックいただきたい。
▼SNS▼
NEXETIS:インスタグラム
内野艶和:インスタグラム, X(旧Twitter)
池田瑞紀:インスタグラム, X(旧Twitter)
BePink – Imatra – Bongioanni:インスタグラム, X(旧Twitter)
垣田真穂:インスタグラム, X(旧Twitter)