イギリスが誇るトップライダー、ゲラント・トーマスが今シーズン限りでの引退を発表した。

ゲラント・トーマスとは

1986年、ウェールズはカーディフに生まれたゲラント・トーマス。
ジュニア時代から世界大会で活躍すると、2008北京オリンピック、2012ロンドンオリンピックのチームパシュートで2大会連続金メダルを手にしたほか、世界選手権トラックでもチームパシュートで3度の金メダル(2007、2008、2012)を獲得。

並行してロードの世界でも才能を発揮していたが、2013年以降はロードの舞台に主戦場を移し、2018年には『ツール・ド・フランス』総合優勝を果たすなどイネオス・グレナディアーズの中心選手として活躍してきた。

まさか19年もプロとして走るとは

2月17日に本人のSNSで発表されたコメントでは、「19年間プロでいるなんて夢にも思わなかった」としつつ、「振り返る時間はたくさんあるだろうが、大きなレースに向けて準備しなければならない」と今季のレースに向けた意気込みを語っている。

この発表に対し、UCIやブリティッシュ・サイクリングの会長などを歴任したブライアン・クックソンもSNSを更新。「イギリス自転車競技の黄金時代の最高のすべてを体現している」とこれまでの活躍に賛辞を送ったほか、「残りの最終シーズンと今後のすべてのことに幸運を祈ります」とコメントを発している。

今季のレース予定については不明ではあるが、ぜひ、ゲラント・トーマスの最後のシーズンにご注目いただきたい。