最終日前日には「平坦のないステージ」

第20ステージの舞台は、ピレネー山脈山中にある小国のアンドラ。97.3kmのショートステージである。

距離が短いからと言って、決して楽なコースではない。むしろこの短さのせいで、総合優勝を狙う選手たちによる激しいアタック合戦が繰り広げられる可能性があるのだ。スタート前にマイヨ・ロホを身に纏っていた選手が、この登りと下りしかない厳しすぎるステージの中で、一気に崩れ落ちる危険性すら十分にある。

とにかく山、山、山。クライマーたちによるクライマーたちのためのグランツール。それがこのブエルタ・ア・エスパーニャなのである。