「2024パリオリンピック」との兼ね合い
この初の試みは、同年に開催される「2024パリオリンピック」との兼ね合いによるもの。
「2024ツール・ド・フランス」が閉幕するのは2024年7月21日。そのわずか5日後の7月26日には「2024パリオリンピック」が開幕する。その開幕準備などに伴い、パリ・シャンゼリゼ周辺の道路は数日前から通行止めになってしまうため、今回のような決定がなされた。
最終ステージは個人タイムトライアル実施
⏱ 35 years after Greg LeMond stripped Laurent Fignon of the Yellow Jersey by eight seconds, a time trial will decide the title among the contenders! 💛#TDF2024 pic.twitter.com/cwOrINt9cm
— Tour de France™ (@LeTour) December 1, 2022
最終ステージの場所だけが、今回の変更点ではない。ニースにて実施される2024年大会の第21ステージは、個人タイムトライアル(個人TT)が行われる。
パリ・シャンゼリゼがフィニッシュ地点になっている例年のツール最終ステージは、ロードレースにて争われる。通常個人TTはその前日などに実施されてきた。
ツール最終ステージで個人TTが実施されるのは、1989年以来。この1989年大会は、この最終ステージにて大逆転劇が起こったことで語り継がれている大会でもある。
第20ステージ終了時点で、総合1位のローラン・フィニョン(フランス)に50秒の遅れをとっていたグレッグ・レモン(アメリカ)。しかし最終ステージの個人TTにて、ローラン・フィニョンに58秒上回り、8秒の差でグレッグ・レモンが優勝したのだ。
2024年の大会コースの全貌や、最終21ステージが何kmの個人TTなのかは未発表となっているが、第20ステージまでに総合優勝者がほぼ決まってしまう例年と異なり、最後まで誰がマイヨ・ジョーヌを手にするのか目が離せないレースとなるだろう。
その他2024大会の開幕地や、女子が走る「2024ツール・ド・フランス ファム」などの詳細は今後発表されていく予定だ。2024パリオリンピック・パラリンピックとともに、今後の更新情報にも注目していただきたい。