2018年4月8日から開催されている「The Princess Maha Chakri Sirindhorn’s Cup Tour of Thailand 2018(UCI2.1)」。日本ナショナルチームが参加するツアーオブタイランドの第2ステージは、コーンケーンからスタートし、ナショナルパークを抜けてコーンケーンに戻る117kmで争われた。

吉川が敢闘賞も、チームの課題が浮き彫り/The Princess Maha Chakri Sirindhorn’s Cup ツアーオブタイランド 2018 ステージ1・女子エリート

ステージ当日に作戦変更も

当日朝に関係者より、大会唯一の山岳賞の登りが800m、しかも平均勾配16%と通達があった。コースマップにはないルートを通る可能性もあり、作戦を変えるかたちに。しかし実際は登りといえる登りではなかったため一瞬で通過することができた。その途中でHITECHが動くが、ロシアナショナルチームのコントロールが強力で抜け出せず。

マシントラブルとホイール破損が連続発生

レース後半に上野がマシントラブルにより2回バイクを交換、その後集団に復帰した。またラスト7kmで唐見が隣の選手と接触しホイールが破損、ホイール交換でなんとか集団復帰する。

ゴール前は広い直線区間で、斜め前からの風が吹く中で吉川梶原を引き連れてラスト250mまで牽引した。梶原がスプリントをしたが、その風下についていたアジアチャンピオンのThi That NGUYENが梶原を抜いて優勝。梶原は2位となった。

この日は連続トラブルによって、終盤のチーム連携はうまくいかなくなったが、吉川が梶原を良いスプリントの位置まで先導して勝つための流れを作った。最終ステージとなる明日第3ステージでは、チーム全体で連携をより密にして梶原でステージ優勝を狙う。

 競技結果

1位 Thi That NGUYEN(WORLD CYCLING CENTER)
2位 梶原悠未(Japan National Team)
3位 Jutatip MANEEPHAN(タイナショナルチーム)
19位 金子広美(Japan National Team)
22位 上野みなみ(Japan National Team)
43位 吉川美穂(Japan National Team)
54位 唐見美世子(Japan National Team)

個人総合成績

1位 Olga ZABELINSKAYA(ロシアナショナルチーム) 4時間8分18秒
2位 Gulnaz BADYKOVA(ロシアナショナルチーム) 同タイム
3位 Karina KASENOVA (ロシアナショナルチーム) 同タイム
11位 梶原悠未(Japan National Team)1分58秒差
14位 吉川美穂(Japan National Team)2分6秒差
15位 上野みなみ(Japan National Team)同タイム
16位 金子広美(Japan National Team)同タイム
17位 唐見美世子(Japan National Team)同タイム

原文:JCF