Maillot Arc-en-ciel
マイヨ・アルカンシェル 。自転車競技種目の世界チャンピオンに与えられる「世界選手権者ジャージ」。
「マイヨ(Maillot)」はジャージ、「アルカンシェル(Arc-en-ciel)」は虹を意味するフランス語。世界選手権者ジャージには、各大陸を象徴する5本線があしらわれていることが由来。ちなみにArcは弓や弧、Cielは空で、アーティストのL’Arc-en-Cielはこれに冠詞のleがついたもの。
UCIレギュレーションなどには英語表記の「Rainbow Jersey」と記載されているが、(マイヨ)アルカンシェルも広く知られている自転車用語。
その他ロードレース最高峰の大会である「ツール・ド・フランス」の優勝選手に与えられるジャージは「マイヨ・ジョーヌ」。英語ではそのまま「Yellow Jersey」と呼ばれている通り、「ジョーヌ(Jaune)」はフランス語で黄色を意味する単語だ。
Maillot, Arc-en-ciel, Arc, ciel, Jaune
Commissaires
自転車競技をUCIレギュレーションに則って行うための役員を総称した単語。俗に言う審判員のこと。
サッカーでは「レフリー(Referee)」、野球では「アンパイア(Umpire)」などがそれぞれ審判員を指す用語として使用されるが、自転車競技の場合「コミッセール(Commissaires)」が使用される。
ちなみに英語に直訳すると「Commissioner」となり、委員や長官などを意味する単語となる。
UCI Regulations PART 1「1.1.047」
Cadence
ペダル(クランク)の回転数を意味する「Cadence(ケイデンス)」も、フランス語由来の単語。リズムやペース、調子などを意味する単語だ。
現在は”ケイデンス”という同じ綴りの英単語にもなっているが、フランス語だと”カダーンス”となるそうだ。
その他、以下のようなフランス語も、自転車用語として(特にロードレースで)広く使用されている。
フランス語 | 日本語表記 | 自転車競技用語としての意味 フランス語の意味 |
Peloton | プロトン | レース中に形成された、暫定順位の上位選手など主要選手を含む大きな集団を意味する用語。日本語では”メイン集団”と呼ぶこともある。* |
「(糸、ひもなどの)小さい玉」や「競走集団」などを意味するフランス語。* | ||
Grand Depart | グランデパール | 主にステージレースなどで「開幕地」を意味する用語。* |
グランツールやグランプリの「Grand:偉大な、素晴らしい、大きな」に「Depart:出発、スタート」が組み合わさったフランス語。* * | ||
Flamme Rouge | フラム ルージュ |
フィニッシュまで残り1km地点であること、もしくはその合図や標識を意味する用語。残り1km地点で赤色旗が降られたり、残り1km地点に赤色のアーチが設置されることに由来。* |
「Flamme:炎」「Rouge:赤」を意味するフランス語。* * | ||
Echelon | エシュロン | 横風による空気抵抗を低減するため、集団が斜めに隊列を組むことを意味する用語。* |
「はしごの横木、(階)段」などを意味するフランス語が由来。* |
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