2022年10月に実施された『2022世界選手権トラック』。年に1度の世界チャンピオンを決める本大会の開催地は、フランス・サン=カンタン=アン=イブリーヌ。『2024パリオリンピック』の会場にも選ばれている場所だ。

そこで本記事では、フランス語由来の自転車競技用語をいくつかご紹介していく。来たるパリオリンピックをより楽しむため、またフランスに行った気分に少しでもなれば幸いだ。

UCI

まずは自転車競技を語る上で必ず耳にする「UCI」。日本語では「国際自転車競技連合」と呼ばれる、世界の自転車競技を統括する組織だ。

このUCIの略は、「Union Cycliste Internationale」というフランス語。

1900年4月にフランス・パリにて創設されたこの組織。ちなみに創設時の加盟国はフランス、ベルギー、イタリア、スイス、アメリカの5カ国だ。

現在では「WCC」などがあるスイス・エーグルが本拠地となっており、UCI公式サイトの表記は英語とフランス語に設定されている。

参照:UCI「UCI’S HISTORY」

ベロドローム不在の国から誕生した世界記録/UCIワールドサイクリングセンターの存在とは?

Velodrome

Women's Omnium AUGUST 8, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

「伊豆ベロドローム」など、トラック競技を行う自転車競技場を指すベロドローム(Velodrome)。

ベロドロームとは、フランス語で自転車を意味する「Velo(ベロ)」とラテン語で競技場を意味する「Drome(ドローム)」を組み合わせた「自転車競技場」を意味する言葉だ。

海外ではバンク(選手走行部分)の長さや形状に関係なく、大抵の自転車競技場はベロドロームと呼ばれている。

ちなみに、「Velo」の他にもフランス語で自転車を意味する単語には「Bicyclette」などもある。「Cyclisme」はサイクリングや自転車競技の意だ。

Bicycletta, Cyclisme

ベロドロームと競輪場って何が違うの?/誰にでもわかりやすいトラック競技と競輪の違い

Piste

日本では固定ギアの自転車を指す言葉として「ピスト」が浸透しつつあるが、「Piste」はフランス語で”トラック・トラック競技(Track)”を意味する単語。

『2022世界選手権トラック』のロゴにも、この「Piste」の文字がデザインされている。

Piste

大会公式ページ

良く聞くあの言葉も?

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