2018年3月25日(日)欧州でのU23ネーションズカップ初戦が開催された。
ネーションズカップは欧州を中心とする強豪国の代表選手が集結するアンダーカテゴリーのトップレースで、U23選手にとってのワールドカップシリーズと言える。シリーズの国別獲得ポイントによって、U23版ツール・ド・フランスの「ツール・ド・ラヴニール(フランス)」出場可否が決まる。
今大会は、フラットコースでの風向きによる戦術と、テクニカルな急坂区間で勝負が決まる。またダート区間(凹凸や砂、泥のある未舗装道路)もコースに組み込まれ、昨年よりも厳しいレースとなった。
参加選手は以下の6名。
山本が120km以上を先行
風も穏やかなレース序盤に山本大喜がオーストリアの選手と先行し、120km以上逃げ続ける展開となった。しかし終盤になると風も強まり、主要国の破壊力あるペースアップとアタックで2人を捕え、その後一気に先頭集団は小さくなり終盤を迎えた。
最終的に石上優大が残る50名程の先頭集団から、ダート区間で飛び出した8名がゴールへ先着。そして石上の残る集団はゴール前に追い上げを見せたものの、同タイムながらわずかに届かず。石上は35位でのゴールとなった。
課題はあるが、悪くないスタート
全体を通して各選手課題が残るものの、山本の逃げは日本チームの存在感を示すことになった。またU23カテゴリー1年目の蠣崎が完走するなど、悪くないスタートとなった。
次は2週間後に控えるTOUR DES FLANDRES U23に向け、更にコンディションを高めていきたい。
競技結果
3月25日Gent – Wevelgem U23 187km/ベルギー・西フランドル州
1位 JERMAN Ziga(スロベニア)
2位 STEWART Jake(イギリス)
3位 BURGAUDEAU Mathieu(フランス)
35位 石上 優大(U23 Japan National Team)
81位 蠣崎 優仁(U23 Japan National Team)
DNF 山本 大喜
DNF 渡辺 歩
DNF 佐藤 健
DNF 中川 拳
U23春季欧州遠征記事
Text:浅田 顕
原文:http://jcf.or.jp/?p=58386