Openrider(Cufit.Inc)
対象OS:iOS/Android
今回試したアプリの中では機能の豊富さと表示の見やすさのバランスが良く、個人的には一番、初心者にもおすすめしたいアプリだと思えたのがOpenriderです。
オススメの理由
表示は非常にシンプルな画面デザインなのですが、速度計、距離、平均速度、最高速度といった基本表示が乗車中でも確認し易いレイアウトで好感がもてます。Google Fit、Stravaともレコードデータの同期可能が可能で、BluetoothやANT+機器との接続も可能になっています。また、データをGPXファイルにインポートすることも可能な点も大変便利です。この他にもスマートウォッチとの連携も可能になっていて、ZenWatchやMOTO 360といったAndroid Wear、Giarシリーズといったスマートウォッチを所有しているユーザーは活用の幅が広がるのではないでしょうか。
まとめ
個人的には、先にも記したように機能の豊富さと見やすさという点で「Openrider」をおすすめします。利用ユーザー数の多さと多機能という点では「IpBike」と「Runtastic」も良いと思います。
速度などの各アプリの誤差ですが、利用時にはそれほどアプリによる違いは感じられませんでした。各アプリのストアでのレビューでは、測定誤差を気にする書き込みも多々見られますが、これについてはアプリ側の精度というよりもスマホ本体の機種の違いによるGPSセンサーや方向センサーの感度の問題のほうが大きいと思われます。
例えばiPhoneとAndrid、AndroidスマホでもXperiaやGalaxy、格安スマホといった機種の違いで差があることは想像できます。GPSセンサーの感度の誤差や違いはデフォルトでインストールされているマップアプリが「いつも少し位置がズレている」、「ときどき現在地が変わる」という機種である場合、正確な測定は期待できないでしょう。
サイコンを使うかサイコンアプリを使うかは、求める性能次第
今回、いくつかスマホ用のサイコンアプリを試して感じたのは「スマホでもサイコンのようなことはできる」ということでした。スマホをサイコンとして自転車に搭載することは非常に有効な手段だと感じました。ただし、それは「サイコンの代替」としての話で、やはり専用として開発された本家サイコンには、コンパクトな設計や性能面では勝てない部分も多々あります。
サイコンアプリ使用時はスマホホルダーで固定しよう
スマホをサイコン代わりに自転車で利用する場合、ホルダーを利用しスマホをハンドルバーに固定することをおすすめします。片手に持って「ながら運転」をすることは危険ですので絶対に止めましょう。スマホホルダーも安価な製品ではなく、固定力の優れたものを利用するようにしましょう。個人的にはBike Tieがしっかりとしたホールド力と耐久性を持っているのでおすすめです。
スマホのサイコンアプリではGPSを利用して測定をしていますので、バッテリーの消費の速さも通常より早くなります。遠出の際には必ずモバイルバッテリーも持参するようにしましょう。
文/甲斐寿憲