水なしでロードバイクを綺麗にしたい

庭やガレージがない住宅、特に賃貸物件に住むロードバイク乗りにとって悩ましいことの1つが「ロードバイクの掃除で水を使いたくない」ということではないでしょうか。新聞紙やシートをひいて洗車したとしても、フローリングの上で水を使って掃除するのは、少し気がひけるものです。

特にチェーンやスプロケットといったオイルで汚れたパーツの掃除には水や洗剤・溶剤が必要。油汚れを床に落として賃貸物件を汚したくはないでしょう。そこで今回、筆者が100円ショップで自転車の無水掃除を実現できそうなグッズを探し、「本当に100均グッズを使って、水を使わずオイルまみれのパーツを掃除できるのか?」を実験しました。

愛車は汚れで真っ黒…

さて、この記事を執筆する前日、私はエンデューロ(注1)に参加して、ちょうど愛車のRockbikes Rocketは汚れまみれ。チェーンもスプロケットもオイルに泥や砂、タイヤのカスなどが付着して真っ黒になりました。まさに実験には最適な環境です。

注1:エンデューロとは、設定された時間内にコースを何周できるかを競う耐久レース

愛車は前日のレースでドロドロに汚れています。

愛車は前日のレースでドロドロに汚れています…

100円ショップには使えそうなグッズがいっぱい!

キャンドゥの「すみっこ洗いセット」

まず見つけてきたのがキャンドゥ(Can Do)で販売されているキッチン用掃除グッズ「すみっこ洗いセット」。本来はシンクや排水口といった水周り用のクリーニンググッズ。先端がL型になった歯ブラシと小さなナイロンたわしが棒の先についたスティックのセットです。特にL型ブラシの方は、一般的にスプロケットやチェーン清掃に使われている「使い古した歯ブラシ」より毛足が長く、歯ブラシでは柄があたって届かなかった箇所の汚れもこすり落とすことができそうです。

キャンドゥのすみっこ洗いセット

キャンドゥのすみっこ洗いセット

セリアの「ガンコ汚れ浮かせて洗浄・クラスターアルカリ水」と「電解水ウエットシート(25枚入り)」

次に見つけたのがセリア(Seria)で販売されている「ガンコ汚れ浮かせて洗浄・クラスターアルカリ水」と「電解水ウエットシート(25枚入り)」の2つ。ミストスプレー式のクラスターアルカリ水は、コンロや換気扇などの油汚れを落とす洗浄液で、液体を吹き付けた布で拭き取れば、2度拭きは不要というもの。「電解水ウェットシート」は同じくアルカリ電解水のウェットシートで、洗剤不要で汚れを拭き取れるというものです。

セリアのクラスターアルカリ水と電解水ウェットシート

セリアのクラスターアルカリ水と電解水ウェットシート

さあ、この3点の流用できそうな100均グッズで汚れた愛車をクリーニングしてみましょう。
いざ掃除を開始!