国際自転車競技連合が定めた、障害者の自転車競技「パラサイクリング」。東京パラリンピックでは、ロードとトラックの2種目が行われる。今記事では、8月25日(水)から開催される、東京パラリンピック・パラサイクリングの見どころをご紹介していく。

パラサイクリングの「クラス分け」とは?

パラサイクリングでは、ロード・トラック共に、障害の種類や程度によってクラスが分けられる。クラスは障害の種類や使用する自転車によって大まかに4つに分類。さらに障害の度合いによって細分化されることによりレースはタイム・重度によって異なる係数の加算で結果が決まる。

クラス 種類 特徴・説明
Cクラス 通常の自転車 C1~C5で分類され、切断・機能障害、麻痺といった四肢の障害などが対象となる。
Tクラス 三輪自転車 T1・T2で分類され、麻痺などの重度の四肢障害が対象となる。
Bクラス 2人乗りタンデム 視覚障害の選手が対象となる。前に「パイロット」と呼ばれるペアの健常の選手が、後ろに「ストーカー」と呼ばれる選手が乗る。
Hクラス ハンドサイクル自転車 H1~H5で分類され、下半身不随者などが対象となる。仰向けで乗るものと、膝をつき前かがみで体重を乗せ(H5のみ使用)漕ぐものがある。

障害の種類、度合いによってクラス分け・・・パラサイクリングってどんなもの?

ロードレースの種目・見どころ

東京パラリンピックで実施されるロードレースの3種目について紹介する。

ロードレース

アップダウンのある、約13.2kmの周回コースを走る。すべてのクラスが出場権を持ち、周回数はクラスによって異なる。

タイムトライアル

富士スピードウェイ内にある、8kmの周回コースを走る。すべてのクラスが出場権を持ち、周回数はクラスによって異なる。

混合チームリレー

男女混合の3人の選手でチームが構成され、約2.7kmのコースを1人3周ずつ走り、最終タイムを競う。性別・クラスごとにポイントが設定され、合計6ポイント以内でチームを構成する。Hクラスのみ出場権を持つ。

自転車の種類は4種類、以下のものを使用する。

Cクラス(二輪自転車) Bクラス(タンデム自転車) Tクラス(三輪自転車) Hクラス(ハンドサイクル自転車)
※クラスや程度によって、赤・白・青・黒・黄など、ヘルメットの色が異なる。

ロードレースの見どころ

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