元世界王者による決断
2020年4月25日、ニュージーランドのスプリンターであるエドワード・ドーキンスが、12年間のキャリアの末に引退を発表。
引退の理由は「新型コロナウイルスの影響により、東京オリンピックが2021年に延期となった事」と、同国メディア「Newshub.」の記事「Tokyo Olympics:Cyclist Eddie Dawkins retires after Games postponed」で述べた。
30歳でキャリアに幕を閉じたドーキンスは、リオデジャネイロオリンピックでは銀メダルを獲得、世界選手権では男子チームスプリントにて計3回世界王者に(2014、16、17年)、そしてコモンウェルスゲームス計3大会で2個の金メダルを含む通算7個のメダルを獲得するなど、ニュージーランドのトップ選手として世界と戦い続けた。
以下本人コメント。
「東京2020に全てを懸けていた」
「イーサン(ミッチェル)とサム(ウェブスター)と共に、東京2020に全てを懸けていた。東京が1年間延期になり、その時(開催)まで続けていく自信が持てなかった。オリンピックに自分の心と魂を捧げられないならば、これ以上速くなれないならば、それは自分らしくもないしチームメート達にも迷惑をかけてしまいます。イーサンとサムは兄弟のような仲です。我々は世界の頂点にも立ち、数え切れない程の時間をトレーニングや遠征、レースで過ごしてきました」
とインタビューでコメントしている。
ミッチェル/ウェブスター/ドーキンスのトリオは、2012年メルボルン大会と2013年ミンスク大会の2大会連続で世界選手権のメダルを獲得したメンバーでもある。
リオオリンピックでは男子チームスプリントで銀メダルを獲得し、オリンピックレコードを更新するなどの走りも見せた(後に金メダル決定戦でイギリスによって更新)。