レースは短く、よりダイナミックに
イベントを2時間に短縮 テレビで気軽に楽しむ大会に
新リーグはイベントの開催時間を2時間に短縮。ダイナミックかつ魅力的なイベントとしてテレビで放映。今までトラック競技を観たことがない新規層の獲得を狙う。
競うのは4種目だけ W杯同様の全6戦構成
新リーグの競技種目は男女共に個人スプリント・ケイリン・エリミネーション・スクラッチの4つの種目から成り、2021年11月から2022年2月にかけて開催される予定だ。トラックワールドカップと同様に6大会に分けて開催される。
参加選手も厳選 短距離種目は各9人が出場
スプリントとケイリンの参加者は、UCIトラック世界選手権のメダリストを含む男女上位各9人が選出される。選手達は各国の国旗をモチーフにしたジャージを、世界王者はアルカンシェルを着用しての参加となる。
なお、この大会に出場することで、10月開催に変更される世界選手権の出場のために考慮されるポイントの獲得 世界選手権と同等レベルのポイント獲得が可能。また、各大会の上位3人は世界選手権への出場資格が与えられ、成績上位者には多額の賞金が与えられるとのこと。
他メディアとの連携
EXCLUSIVE:
🚴♀️ Eurosport Events and @gcntweet partner @UCI_Track @UCI_cycling to launch a new Track Cycling World League
🚴♂️ From 2021-2022 four new men's and women's events to take place
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🔗 https://t.co/E1inLGow3R#HomeOfCyling #Berlin2020 pic.twitter.com/s7m9I5jspF— Warner Bros. Discovery Sports Europe (@WBDsports) March 1, 2020
UCIは他社メディアと連携し、新リーグのレース映像を届ける。世界有数の自転車動画メディアである「Global Cycling NetWork(以下GCN)」が、スポーツ映像配信会社「ユーロスポーツ(Eurosports)」と共に番組製作やマネジメントを行う。
UCIとパートナー協定を結んだディスカバリー社のディスカバリーチャンネル、GCN、ユーロスポーツの3つのプラットフォームを通じてUCI新リーグのレース映像を放映していく予定だ。
UCIダヴィデ・ラパルティアン会長コメント
「ディスカバリー社が我々と共にUCIトラックサイクリングリーグを立ち上げ、促進してくれる事に喜びを感じています。彼ら(ディスカバリー社)の、テレビ放送分野でのノウハウや専門知識を活かした放送はトラック競技の発展と知名度の向上に大きく貢献してくれるでしょう。
このUCIの新しいレースカレンダーと構造が新たな観客の獲得や、既存のファンをより魅了するでしょう。我々の新しいパートナーと共に、1896年から開始されているオリンピックを超えて、トラック競技の魅力を高めていきます」
この改革によって、商業イベント化することで生じた利益が自転車界に還元される、自転車トラック競技のファン層が広がり競技の発展につながる・・・などのメリットが推測される。
しかし「トラックサイクリングワールドリーグで配分されるポイントは?」「中・長距離選手のロードレース大会との兼ね合いは?」「トレードチームは参加不可能確定?」など、不明な点も複数残る。
昨年のリリースで大幅な改革が行われると発表された際は選手、関係者、ファンを巻き込む大騒ぎとなった。不明な点も含め、今後のUCIのリリースを待つのみだ。
参照:UCI and Discovery partner up to organise and promote the UCI Track Cycling World League